ムーチーの日


ムーチーの日


上の写真は、自宅近くのスーパーのチラシ。
ムーチーの作り方や材料を掲載している。

2024年のムーチーの日は
1月18日です


2024年1月18日は、「ムーチーの日」である。といっても、本土の方には初めて聞いた言葉かもしれないが、「ムーチー」とは「もち」のこと。沖縄言葉の「も」は、発音は「む」に変化するので、「モチ」は「ムチ」になる。なぜ変化するのは ⇒ コチラから

ムーチーは鬼餅とも云われる沖縄のお菓子である。餅を月桃(げっとう)という植物の葉で巻くことから「カーサ(葉)ムーチー」と呼ばれることもある。餅粉をこね、白糖や黒糖で味付けを行い、月桃の葉で巻き、蒸して作る。旧暦の12月8日に仏壇、神棚などに供え、健康・長寿の祈願のためと厄除けとして食べられる。ムーチーを食べる旧暦の12月8日は、新暦の12月から翌年2月に当たり、今年は1月20日と12月30日の2回あった。2022年は2回あったため、2023年はムーチーの日がなく、次のムーチーは、2024年1月18日となる(左の写真は2015年のチラシ)。この時期は、沖縄では最も寒い時期であり、このころを沖縄方言でムーチービーサー(鬼餅寒)とも呼んでいる。

「鬼餅」の由来は、昔、首里金城から大里村に移り住んだ男が、夜になると鬼に変身して人や家畜を襲うことから、その男の妹が鬼になった兄を憂いて、鉄釘入りのムーチーを兄に食べさせ、油断させたところを海に落として退治したというものである。このように鬼退治にムーチーが使われたことから「鬼餅」と呼ばれることになった。(以上、Wikipediaなどを参考に作成)

私が、このムーチーを初めて食べたのは、沖縄に来た翌年のムーチーの日のことである。サークルに参加したら、あるご婦人が、自分で作ったというムーチーをたくさん持参された。チマキみたいに葉っぱで包んであった。その葉が月桃で、一口、食べたら樟脳のような臭いがした。それ以来、食べる機会はあったが、私は一度も口にしなかった。ところが沖縄の皆さんは、食べ慣れておられるのか、お好きな方が多いようだ。月桃は、家の庭、街路樹の植え込みの中、空き地など、沖縄では至るところで見ることが出来る。



月桃 月桃の花
月桃の葉。草丈は3メートルにもなり、防虫効果もある 5月には、こんなかわいい花が咲く


最後に、2015年1月27日の琉球新報の4コマ漫画は、ムーチーは家族の健康を願うためだから、「健康にまさいる宝は、ねーらん(ない)ぐとぅやー(からね)」と、しまくとぅば(島言葉)で結んでいる。また、初めてムーチーを迎える赤ちゃんがいる家では、初ムーチーと言って親戚・近所にムーチーを配って歩くという。


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