沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
沖縄独特の菓子といえば、ちんすこう、サーターアンダギーが代表的だが、島の人に愛されている菓子の一つに「ぽーぽー」がある。本土の人には聞き慣れない名称である。私は、本島中部のスーパーの和菓子コーナーで初めてみた。洋菓子のコマネを小さいくしたような形で、見た目はクレープみたいでもある。沖縄では5月4日を「ユッカヌヒー」といい、本土のこどもの日に相当する。この日に子どもの成長を願って、ごちそうの一つとして作られていたもので、今では、その手軽さから日常的に作られ、「駄菓子」感覚で食べられている。「ぽーぽー」の語源は、中国から伝わった「炮炮」が沖縄でアレンジされたものだとか。ということで、「ぽーぽー」は、沖縄の伝統的な ”お菓子” だと思っていた。ところが、沖縄調理師学校では「ぽーぽー」は、お菓子ではなく料理として扱われている(同校の校長先生のコラムより)という。
「ぽーぽー」が、なぜ料理とされるのか、調べてみてもよく分からなかったが、想像するに、お菓子と言うほど甘くないからか、あるいは沖縄料理は中国の影響を受けており、沖縄料理のフルコースのデザートには、かならず甘味の少ない菓子が出される。「ぽーぽー」も、料理として出てくる その一つなので、料理に分類されるのかもしれない。
その「ぽーぽー」の作り方は、
1.小麦粉2カップとベーキングパウダー小さじ1を振るってボウルに入れ、水1と3/4カップを加えて泡立器で混ぜ合わせる。
2.フライパンを熱して油を薄く敷き、たねを流して薄く丸くのばして焼く。表面が乾いてきたら裏返して軽く焼く。
3.焼けた生地をまな板の上に広げて、「アンダンスー」と呼ばれる 油ミソやソースを薄く塗って手前からゆっくりとクルクルと巻けば完成(このレシピは、一部、叶ヤマルソウさんのHPを参考にした)。
ぽーぽー 叶ヤマルソウさんのご提供 |
ヒラヤーチー 日清製粉さんのご提供 |
チンビン luckmanphotoさんのご提供 |
沖縄料理には、「ぽーぽー」同様に平たく焼きあげる「ヒラヤーチー」と「チンビン」もあり、「ヒラヤーチー」は小麦粉をだし汁で溶き、ニラやツナなどを加えて平たく焼いたもので、本土のお好み焼きのようなもの。「チンビン」は、「ぽーぽー」と混同されがちだが、小麦粉と黒糖を溶かした液を混ぜあわせ焼きあげるので甘味が強い(以上、Wikipedia、ぐるナビ沖縄版参照)。なお、「チンビン」は、料理ではなくお菓子として扱われているそうだ(沖縄調理師学校の校長先生のコラム)。理由は甘いから?。なお、ヒラヤーチーで豚肉、野菜を巻いたものは、「とんとんまきまき」というそうだ。「とんとん」も「まきまき」も、同じ言葉を重ねて使う表現法のひとつ。伝えたいことを強調するために、同じ言葉や似たような意味の言葉を重ねて表現する。「なだそーそー(涙がとめどなく溢れる)」、「サーフーフー(ほろ酔い)」、「アンマーチーチー(いぬびわ)」、「わじわじー(腹が立つ)」など、沖縄の言葉は、言葉を重ねることが少なくない。
このサイトでも「いちゃがりがり」、「チキンバラバラ」、「あちこーこー」などをご紹介している(「 」内をクリックすると、そのページにリンクしている)。
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