沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
「いちゃがりがり」は、沖縄の駄菓子である。本土の方で、この菓子をご存知の方は相当の沖縄通だろう。もちろん、私も知らなかった。知ったのは、こちらに来てからである。地元スーパーの県産品コーナーで売っていた。一袋105円だった。最初は、変わったネーミングだなぁと言う程度で、買うことはなかった。ところが先日、那覇市のとある居酒屋に行ったとき、大将が「面白いものがあるよぉ〜」と言われて出てきた。そのときの店の大将との会話。大将は島言葉混じりで話したが、文字で書くことができないので、標準語で表現する。
大将:「いちゃがりがりって、食べたことありますか?」
私:「名前だけ知ってるけれど、食べたことはないよ」
大将:「お客さん、入れ歯では、ないですよねェ〜」
私:「エッ・・・、どうして?」
大将:「いやぁ〜、入れ歯の人にはムリですから」
私:「そんなに硬いの?」
大将:「半端じゃないですよぉ。前にお客さんに出したら、前歯が折れちゃたんですよ」
私:「やめようかな・・・」
大将:「試しに、ひとつ、味見してください」
と言われて、出された「いちゃがりがり」。サイズは、長さが使い捨てライターより少し長いくらいで、太さは「かりんとう」といったところ。色は、下の写真のような茶色。歯が折れないよう、端からかじってみた・・・。とても硬くてかじれない。思わず「何コレ?」と叫んでしまった。
なお、「いちゃがりがり」を説明すると、「いちゃ」はイカのこと。「がりがり」とは、ガリガリと音がするほど硬いものを食べることをいう。ケンサキほどの細いイカを芯にして小麦粉で包み、油で2度揚げしている。イカの味というより、揚げた小麦粉の味。砂糖は入っていないので、サーターアンダギーのような甘みはない。しかし、酒のツマミになるかと聞かれると「ン〜ん?」。製造元を調べたら、宜野座村の新里食品だった。作り始めて50年近くになるという。生産量はT日、4,000本。フ〜ン、人気があるみたいだねぇ〜。今は、税抜き108円で沖縄県内のドンキホーテでも売っている。歯やアゴを鍛えたい方にはいいかも。
ずいぶん前のことだが、岐阜県大垣市の田中屋の "みそ入せんべい・四ッ折" を食べたことがある。これも硬かった。一枚でも硬いのにそれを四つ折にするので、更に硬くなる。世界一硬いせんべいといわれている。「いちゃがりがり」は、それに負けず劣らず硬い!。もし、食べる機会があったら、葉巻をくわえるように口に入れて、しばらく濡らして、少し柔らかくなってから噛んでみてはイカが。
◎このほかの食品関係は
ナビゲーションはトップページにあります。
TOPページへ