沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
このまんじゅうは、県内では「のーまんじゅう」とか「のまんじゅう」といわれている。正式名は「儀保まんじゅう」という。「儀保」は地名で、ゆいレール首里駅の一区間、手前が儀保駅である。このまんじゅうは首里の名物で、沖縄の皆さんは、誰でもご存知というくらい有名だそうだ。表面に『の』の文字が赤色で書かれているので、一度見たら忘れられないインパクトがある。
実は、以前、見たことがあった。ボランティア先に、お客様が手土産で持ってこられたのだ。「○○さん(私の名前)も、おひとついかがですか?」と勧められたが、私がいただいてしまうと職員の方に行き渡らなくなるので ご遠慮した。
私は、よく首里城まで散歩に行く。たまには違う道で帰ろうと、ゆいレール首里駅の東の交差点(汀良:てら)を北に向かったら、スーパー「りうぼう」の先で、下の写真のような「儀保まんじゅう」の看板を見つけた。店に入ると、すごい月桃(げっとう:植物、沖縄ではサンニンともいう)の香りがした。まんじゅうは月桃の葉にくるまれているのだ。以前見たときは、チラ見しただけなので、そのことには気がつかなかった。実は、私は、この香りの食べ物に一度、遭遇したことがあり、とっても苦手である。例えていうと防虫剤の樟脳(しょうのう)のような臭いなのだ。しかし、店に入ってしまったので、何か買わないと帰りにくい。
以下は、店員さんとの会話
私:「ひとつ、ください」
店員さん:「字を書きますか?」
私:「ハイ、お願いします」
店員さんは素早い筆使いで、『の』の字を入れてくれた。
私:「なぜ『の』の字なの?」
店員さん:「熨斗(のし)という意味で、お祝い事を表わしてます」
私:「じゃあ、葬式には使えないですね?」
店員さん:「法事のときは字を書きません」
私:「ごもっとも」(笑)
創業百年、沖縄に昔から伝わる伝統菓子である。店の場所は、本通りには面していないので、旅の人には分かりにくい。昔は、首里儀保町にあったのだが、現在の地に移転した。お店に行く人は、今の住所、沖縄県那覇市首里久場川(くばがわ)町2-109でナビ検索を。なお、ステマにも営業妨害にもならないよう、味のコメントは差し控える。アツアツの出来たてを食べた方がいいと思うが、店内は狭くて食べる場所はない。それと、大きさは直径10センチ、高さは5センチでアンコたっぷりなので、食後だと完食できないかも。アツアツと言っても、決して中華の「あんまん」ではない。間違いなく和菓子の「まんじゅう」である。1個150円だった(平成28年3月17日現在、定休日が日曜なので、ご注意を。また、店は朝の9時から開いているが、売れ切れ次第、閉店する)。持ち帰って冷めてもご安心を。「チン」できるので、お土産にしてもいいが、たくさん買うと重い。また、オモテに大きく『の』と書いてあるので、初めて目にする本土の人には由来を説明して渡さないとビックリされるかも。私もチラ見したときは、『の』の意味を知らなかったので「なんじゃ、コリャ」と思った。
首里りうぼう通りを歩いていたら案内看板を見つけた | 店の前には駐車場もある |
なお、月桃については、詳しくは、⇒こちらから
「儀保まんじゅう」は同じ首里の「山城(やまぐすく)まんじゅう」、泉崎の「天妃前(てんぴぬめー)まんじゅう」とともに「沖縄3大まんじゅう」と呼ばれることがあるとwikipediaに紹介されている。また、県内のスーパーや菓子店では、「儀保まんじゅう」以外にも『の』と書かれた まんじゅうが出回っている。
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