「ちょっちゅね」


沖縄県石垣市出身の元WBA世界ライトフライ級チャンピオン具志堅用高さんの名セリフ?といえば、ご存知の方も多いだろう。そのセリフと同じ名のお菓子があった。それが「ちょっちゅね」である。

土産物店でこの菓子を見たとき、思わず笑みがこぼれた。ひょっとして具志堅さんが経営しているのかと…。そのネーミングと価格の安さに惹かれて買ってしまった。私が買ったのは、「ちょっちゅね "こつぶ" 」だが、そのほかにも "大豆" と "ピーナッツ" があり、値段は、どれも75グラムで227円。小袋とは別に箱入りの「ちょっちゅね 」もあった。こちらは買わなかったので正確な値段は覚えていないが、1,000円もしなかったように思う(左の写真は、WordpressさんのHPより)。

   
ちょっちゅね ちょっちゅね
ちょっちゅね沖縄マラソンで、沿道から応援する「ぐしけんくん(仮)」


「ちょっちゅね」とは、”ちょっとだけ”という意味だと思っている人もいるかもしれないが、実は違う。具志堅さんは、「そうですね」という意味で使ったのだ。少々、発音がなまっているのである。また、島言葉(沖縄の方言)ではないので、沖縄の人が皆さんが使う言葉ではない。沖縄に来てから、具志堅さん以外で「ちょっちゅね」と言うのを聞いたことは一度もない。

この菓子を販売しているのは、潟Rーラルバイオテックという。お菓子のメーカーとは思えない名前の会社である。コーラルとはサンゴのことで、「ちょっちゅね」の原料も粗糖、黒糖、サンゴカルシウムで作られている。味は、黒糖味で、口に入れるとサッと溶ける。お菓子だから当然 甘いけれど、単価が安いので、下見で沖縄に来たとき、大勢の人に "ちょっとだけ" 土産を買うには好適な土産と言えるだろう。ネットで検索したら楽天市場でも売っていた。ただし、通販では、たくさん買わないと送料の方が高くつく。

ところで、お菓子とは全く関係ないが、具志堅さんといえば、昨年(平成26年)12月、国際ボクシング殿堂入りが発表された。選手としてはファイティング原田さんに次ぐ二人目の快挙である(WBA世界フライ級の元チャンピオン、故大場政夫氏も同時に選ばれた)。沖縄に住んでいると、テレビの番組やCM、新聞広告、イベント、ポスターなど、いろんな場面で具志堅さんを目にする機会が多い。彼をモデルにして造られた「ぐしけんくん(上の写真:右)は、平成25年まで プロサッカーチーム「FC琉球」のマスコットにもなっていた。引退後もキャラクターの親しみやすさで、沖縄のアイドル的な存在となっている。そんな具志堅さんの得がたい性格を示すエピソードをご紹介する。

テレビ番組で司会者から「具志堅さんは、沖縄の石垣島のご出身ですが、おうちの家紋は何ですか?」と聞かれ、
  具志堅「"かもん"って?」
  司会者「家の"もん"ですよ」
  具志堅「コンクリート(ブロック塀)です」
確かに、沖縄の家の門は、ブロックが多い。
  司会者「具志堅さんの母校、沖縄興南高校の"伝統"は何ですか?」
  具志堅「蛍光灯です」
  司会者「エッ、蛍光灯?」
  具志堅「確か、ナショナルの…」

ファンが多いのもなるほどである。 なお、マスコットの「ぐしけんくん(仮)」の(仮)も名前の一部で、当初、公募で名前を決める予定だったので、(仮)が付いたそうだ。なお、チャンピオンだった具志堅さんは強いが、「ぐしけんくん(仮)」は強くないので、街で出会っても、ファイティングポーズをしてパンチを出さないように…と、本人が申していた。


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