沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
「沖縄そば」は、本土の「日本そば」と同じ「そば」の名がついているが、全く違うものである。「沖縄そば」はそば粉ではなく100%小麦粉を使用している。本土から来て「沖縄そば」を初めて食べる方は、本土の「そば」とは違うということを承知して、ご賞味を。家内は 「沖縄そば は、そば ではない」と言って食べない。
私が初めて「沖縄のそば」に出会ったのは、宮古島で食べた「宮古そば」だった。店の看板には「そば」ではなく、「すば」と書かれていた。スープは、うす味で美味しかったが、麺は「そば」と言うより、細めの「うどん」という感じだった。その後、観光で来たとき、たびたび「沖縄そば」を食べる機会もあったが、美味しいと思ったことはなかった。
こちらに引っ越してからも、自ら店に足を運んで食べることはなかったが、沖縄の人は何よりも、この「沖縄そば」を愛しているので好んで食べる。地元の人達と親しくなり、連れ立って出かけるようになってからは、名護、本部、那覇など、あちこちの店、少なくとも50店以上で食べたと思う。そして最近は、食べ馴れたせいか、美味しいと思うようになった。街を歩けば、「そば」、「すば」と書かれた看板やノボリがよく目につく。「そば」の専門店、食堂はもちろん、道の駅、居酒屋、レストラン、喫茶店でもメニューにある。てんぷら屋や弁当屋でも「そば」コーナーを併設しているところがある。どこかのサイトで読んだが、「沖縄そば」が食べられる店は、信号の数より多いとも言われているほどだ。
話は変わるが、沖縄県で「日本そば」を出してくれる店が、「食べログ」に登録されているだけで75軒ある。沖縄で蕎麦粉を使ったそばを食べたいときは、「日本そば」と言って注文しなければならない。沖縄で「酒」と言えば、「日本酒」ではなく「泡盛」が出てくるように、「そば」と言えば、「沖縄そば」が出てくる。
《追記》私が行ったことのある50店ほどの中で美味しいと思った店は、沖縄自動車道、那覇IC南の「ちらー小(ぐぁー)」、名護市大東の「新山(しんざん)食堂」、本部町東の「島豚屋」、恩納村の国道58号線沿いにある「なかむらそば」だが、また、おいしい店にめぐりあったら追記したい。なお、「ちらー小」や「なかむらそば」は、正月以外は年中無休だが、「島豚屋」は、金曜日が定休日になっている。しかし、休みがときどき変わるようで、平成25年12月に行ったときは、長期休暇中の張り紙がしてあり、平成26年4月に行ったときは、木曜日なのに営業していなかった。翌5月に行ったら1週間臨時休業だった。平成27年2月に行ったときは、定休日が日曜・祝日に変わっていた。この店に行かれる方は、事前に調べてからお出かけを。下の写真(左)は、南風原町の「ちらー小」軟骨ソーキそば(小)。ソーキとともに結び昆布とフーチーバー(よもぎ)が並んでいる。麺が名古屋の「きしめん」みたいだが、食感はまったく違う。右は「島豚屋」炙りソーキそば。スープは濃厚、トッピングの半熟味付け玉子も旨い。以前は卵の半切りが二つ乗っていたような気がしたが、この日は一つだった。以上は、私の好みで選んだので、お口に合わないこともあるかと思う。その節は、ご容赦を・・・。
「ちらー小」の軟骨ソーキ(小) | 「島豚屋」の炙りソーキ(普通サイズ) |
10月17日は「沖縄そばの日」だとか。この日は、沖縄そばが「そば」と認められた日。公正競争取引規約によると、そば粉を30%以上混合していないものは「そば」とは表示してはならないとあり、そば粉を使わない小麦粉100%の「沖縄そば」は、違反であると、復帰して4年後の昭和51年に公正取引委員会から指摘があったそうだ。 そこで、沖縄製麺協同組合が各方面に交渉した結果、昭和53年に「本場沖縄そば」として認可されたのが、この日だった(「HP沖縄そば」より)。
「そば」を「すば」と言うのは、沖縄では、「そ」は「す」と発音する人が多い。このため「そば」が「すば」になる。つまり「お」の段は「う」の段に変化する。そして「え」の段は「い」の段に変化する。つまり、「よめ」は「ゆみ」になり、「こめ」は「くみ」になる。私の入ったサークルに「ゆりこ」さんと呼ばれる女性がいた。同姓の人が何人もいると下の名前で呼ぶので、私も皆さんに習って「ゆりこ」さんと呼んでいた。名簿を見たら「頼子(よりこ)」さんだった。
その後、このサイトにUPした「はじめ沖縄そばを食べる人に」は ⇒ コチラから。
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