沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
本部町までドライブに行ったときのことである。伊豆味地区の県道沿いにプレハブ小屋や、テントで「みかん」を売る直売所が数多くあった。適当な店に入ってみると、その店では自分たちの農園で収穫したタンカンを売っていた。タンカンは、沖縄の代表的な柑橘系果物で、ポンカンとネーブルオレンジの交配種である。甘いが皮が厚く手では剥きにくいので、私はオレンジを食べるときのようにナイフで8等分に切って食べている。その店では、大きなビニール1袋が1,000円だった。近くのスーパーで売っているものよりは実が大きく、1袋に20個以上は入っていそうなので1袋買った。その脇にタンカンより小粒で1袋、500円のみかんがあった。「コレは何?」と聞いたら、「クガニーだよ」と教えてくれた。クガニーとは漢字で書くと「黄金」で、「完熟したシークヮーサーなので甘い」と言って味見をさせてくれた。タンカンを味見をした後だったので甘くはなかったが、珍しかったのでクガニーも買った。
店の人は、私が2袋も買ったからかサービスが良く、いろいろ教えてくれた。メモしていなかったので、ウロ覚えだが、シークヮーサーを完熟させるには、木に実ったまま熟させるので木が弱る。そうすると次の年、実付きが悪くなる。そのため木を弱らせないように収穫しなければならないので、収穫の時期が難しい。完熟シークヮーサーは本部町伊豆味ではクガニーという名だが、大宜味村では、フルーツシークヮーサーという名でも売られているそうだ(みかん農家のオジサンは、そう言ったが、厳密にはシークヮーサーとクガニーは別の種類である)。他にもサンセットクイーンという名のみかんもある。これはタンカンの仲間だが、皮が手で剥ける。また、秋ごろだとカーブチーという沖縄原産の在来種も獲れる。カーブチーの「カー」は沖縄の方言で「皮」のこと。「ブチー」は「厚い」という意味。つまり皮が厚い。 青いうちに収穫するので見てくれは酸っぱそうだが甘みはある。10〜11月の運動会シーズンに獲れるので「運動会みかん」ともいう。収穫量が少ないので大量に出回らないが、ここでは10月になったら売っているので食べたくなったら買いにおいで…などなど。今まで、沖縄の柑橘系は見かけだけで「美味しくなさそう」と判断していたので、たいへん参考になった。
家に帰ってネットで見たら、沖縄の在来種には、オートー、トウクネンボ(唐九年母、トークニブーともいう)、タルガヨという名の柑橘類もあった。いずれも家の庭や限られたところに植えられている程度で、流通量は極めて少ないないそうだ。次回、本部町やヤンバルに行って見つけたら買ってきて味比べをしてみよう。下の写真は、左はタンカン、右はカーブチー。
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《追記》
伊豆味のミカン園でミカン狩りをしてきた。入るとき、入場料として一人200円払うと大きなビニール袋をくれる。園内でのミカンは食べ放題。持ち帰る場合は、帰るとき1キロ300円で清算する。ミカンは引きちぎらず、くるっと回せば片手で採れる。皮の色が黒くなり始めたころが一番おいしいなどの説明を聞いてみかん山へ。雨降り後だったので、実を採るたびに枝が跳ね上がり頭から雨を浴びた。私は2.5キロだったので千円札を渡したら400円もお釣りをくれた。アレッ、多いんじゃないのと聞いたら、3キロだったら900円もらうけれど、端数はサービスするよと言われた。 (^-^) アバウト大歓迎!
本部町伊豆味のミカン狩り(実っているのはタンカン)写っているのは知らない人なので目隠ししました。 |
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