沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
初めて来た40年ほど前、沖縄は四方を海に囲まれているので、きっと魚はおいしいだろうなぁと期待していた。ところが、ホテルで出た料理は肉がメインで、魚は添え物程度。刺身にいたっては、明らかに解凍品でブヨブヨだったのでガッカリした。それから、何度も沖縄には来ているが、ホテルでも料理屋でも、おいしい刺身や魚料理に出会ったことがない。
こちらに住んでみての感想は、結論から申し上げると、「沖縄の魚は、超〜ぉ、マズイ!」。小さなスーパーで売っている魚は問題外だったので、牧志の公設市場に出かけて見た。売っている魚は、名前は分からないが、赤、青、黄色、まるで熱帯魚だ。魚の色がカラフルなのは、前から知っていたことだが、色を見ると、とても食べる気にならない。魚は水温が低いところの方が、体内に脂肪を蓄えるのでおいしいと言われている。ところが沖縄では水温が高いため、脂がのった魚が少ない。なので、淡白、パサパサで、煮ても焼いても刺身でも「何、コレ?」と声を上げるほどおいしくない。
牧志の市場は、以前は地元の方たちが買い物に来たが、今や観光客相手の商店も多いので、「地元の人が買いに行く、おいしい魚を売っているところはないか?」と、サークルの年配の方に聞いたら、那覇市内の「泊(とまり)いゆまち」を教えてくれた。「いゆ」は沖縄の方言で魚の意味。「まち」は市場を意味するとか。那覇新港に行ったときに立ち寄ってみた。店の数が多いので、どの店で買ったらいいのか、また、何を買ったらいいのか迷ったが、客が大勢いる店のほうが人気のあるのだろうと思い、私でも名前が分かるトビウオを買った。自分では、さばけないので塩焼きにした。久々においしい魚にめぐり合った。どこで獲れた魚なのかは、聞くのを忘れた。今度行ったら、刺身も買ってこよう。(^^♪ |
『泊いゆまち』・・・平成17年(2005)5月に沖縄鮮魚卸流通協同組合が泊漁港内に新設した魚の市場。ここには、沖縄県漁連市場のマグロ専門店やモズク専門店など、水産物仲卸業者23店舗と売店1店舗が軒を連ねるほか、見学可能なガラス張りの魚解体処理室も併設している。水揚げ量は、一日平均で20トン。水揚げのうち約70%はマグロで、その日、水揚げされた新鮮な魚介類を販売しいる(上の配置図ともに「泊いゆまちのHP」より)。私が行ったとき、「わ」ナンバーの車を何台か見たので、観光客も来るようだ。
《追記》
先日、石垣島に行ってきた。実は、これまで、この島には縁がなく、今回、初めてだった。夕食に離島桟橋近くの居酒屋に入った。最初に出てきたのは、刺身の盛り合わせだった。ごく普通の盛り合わせという感じで、出てきた魚に特に珍しいものはなかったので期待はしていなかったが、食べてみたら「オッ、これは」と思うほどコリコリの食感だった。以前、活け造りの店のオヤジさんから「どんな魚でも浜から揚げたばかりの魚を下ろせば、身が締まっているのでコリコリの食感になるが、おいしいかどうかといえば、決しておいしくはない。活け造りは、目で楽しむモノだ。食べておいしいのは、魚の種類にもよるが締めてから2〜3日経って熟成したころだ」という話を聞いたことがある。しかし、素人の私には、沖縄に来て初めて食したコリコリの刺身だったので、とてもおいしく感じた。「沖縄の魚は、超〜ぉ、マズイ!」と前述してしまったので、「泊いゆまち」で買った魚や「石垣島で立ち寄った居酒屋」の魚は新鮮でおいしかったと、お詫びして訂正したい。m(._.)m 下の写真は、その店の刺し盛り。そのとき写真を撮らなかったので、店のHPからコピーさせていただいた。実は、その前々日、西表島の大原港近くのレストランで食べたグルクンの丸ごと "から揚げ" や "生ウニ"(意外だったが、沖縄の海でもウニが獲れる)もおいしかったが、石垣島の刺身の印象が強くて、その前のことは、記憶から飛んでしまった。
魚とは全く関係ない話だが、その夜、泊まったのは市役所近くのビジネスホテルだった。夕食を終え、部屋に帰ってバスの湯の蛇口を開けた瞬間、蛇口が吹っ飛んで噴水状態になった。湯は勢いよく天井まで届いていた。すぐ、フロントに連絡したら係員が飛んできた。すぐには直らない状態だったので荷物を持って部屋を移動した。左が湯栓、右が水栓という旧タイプの混合栓で、蛇口を開けたばかりだったのでヤケドはしなかったが、入浴中なら100%熱湯が吹き出たので危なかった。酔いが一瞬にして醒めてしまった。もちろん、こんなことは初めてだが、皆さんも老朽化したホテルでは、くれぐれもご注意を…。
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