沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
このパパイヤは青いので野菜として食べる | こちらの完熟パパイヤは当然、果物扱い |
沖縄に来る前までは、パパイヤは果物だと思っていた。中原めいこさんのヒット曲「君たちキーウイ・パパイア・マンゴーだね」(昭和59年の曲)でも、パパイヤは、果物のキーウイ、マンゴーと同列で歌われている。ところが、沖縄では野菜扱いされている。野菜?、果物?、どっちだろう。
沖縄では民家の庭にパパイヤが植えられているのをよく見る。私の所属してるサークルのメンバーの中にも、「採れすぎたからさ〜」と青々としたパパイヤを山ほど持ってきて皆さんに配っている。「うちにもあるさぁ〜」という人も多い。私にも「持って行け」というのだが、こんなに青いパパイヤをどうやって食べたらいいのか?
持ってきた人に聞いてみた。
「どうやって食べるのですか?」
「炒めてパパイヤチャンプルーにしたり、千切りにしてイリチーにしてもいいよ」
「イリチー」がなんだか分からないので、その以上聞かなかったら、ほかの人が、
「豚肉ンブシーと一緒に炒めても旨いし、豚足と煮込んでもいいよ。シリシリして、ダシと煮込んでもホクッとしておいしいよ。シリシリした後、あく抜きしてね」と言う。
「ンブシー」と「シリシリ」は、言葉は知っていたが、やったことがないので、もらわなかった。
《ご参考》イリチー…炒め煮。ンブシー…みそ煮。シリシリ…千切り。
分かったのは、熟す前の青いパパイヤは野菜として食べているのだ。熟して黄色くなったら果実として食べる。つまり、野菜でもあり果物でもあるのだが、分類上では木になるので、果物である。青いうちに採らないで、熟してから収穫すれば美味しいのにと思って「どうして熟してから食べないのですか?」と聞いてみた。すると「熟すと独特の臭いがするので食べないさ〜」だった。そんなに臭うかなぁ〜…。
と思っていたら、農協にお勤めの方が教えてくれた。「農協で果物として扱うパパイヤは、民家の庭にあるパパイヤとは品種が違います。あくまで果物として育てる品種ですから、民家の軒先で完熟にしたパパイヤのような臭いはありません。香りはありますが、いい匂いですよ。もちろん味も違います」 何だ、同じパパイヤでも、野菜用と果物用は違うんだ。
《ご参考》農水省の分類では、スイカ、メロン、イチゴ、バナナ、パイナップルは茎になるので野菜。ウメ、ユズ、スダチは木になるので果物である。八百屋で売られているから野菜、果物屋に並んでいるから果物、ではない。ただし、スイカ、メロン・イチゴなどは、園芸学上は野菜だが、青果物市場では果物扱いされている。そりやぁそ〜だ。メロンやイチゴを野菜だと言ったら認知症になったと思われるかも?。
なお、HP「果物ナビ」によると、パパイヤの収穫量は、沖縄県が88.3トン/年で、国内の60%を占める。2位は宮崎県の36.4トン。3位は鹿児島県の28.3トンだそうだ。沖縄では出荷しないで自宅の庭で野菜として栽培している家が多いので、実数はもっと多いだろう。
完熟のパパイヤは写真がないので、上の写真は楽天市場よりお借りした。
中村めいこさんの「君たちキーウイ・パパイア・マンゴーだね」をお聞きになる方は ⇒ コチラから。
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