こんなマンション・アパートは要注意!


このサイトでは、沖縄に移住しようと思っている人に向けてアドバイスをご提供している。私たち夫婦が沖縄に移住してからの体験などを元に作成しているが、今回は、マンション・アパートを選ぶときに注意することを、まとめてご紹介したい。といっても、私は建築の専門家ではないので、躯体、構造、建築資材などについては、他のサイトを参考にしていただくことにして、見た目で分かることだけ触れてみたい。ただし、人は十人十色で、考え方、好みの違いなどもあると思う。あくまで、私と家内の個人的な意見なので、ご参考程度に。なお、このページでは、分譲はマンション、賃貸はアパートと区分けしている。

マンションを選ぶ基準については、詳しい本が数多く出版されているので、多くは触れないが、信頼できる大手の物件がクオリティが高いと云われている。それは、間違いないことだろうが、注意することは、広告やパンフレットには大手の○○建設と書かれていても、大手が中小建設会社に丸投げしていたり、名義貸しをしていることが少なくない。私が本土にいるとき、自分の勤める会社が地元の中堅建設会社に土地を売った。その会社がマンションを建設した。新聞広告の建設会社名は、スーパーゼネコンだった。そのゼネコンの支店に、たまたま顔見知りの人がいたので聞いてみたら、「名義を貸しているだけです。最近は、こんなのばっかりでねぇ。ここの建設費では、うちの会社では出来ません」。

以下は、順番は気にせず、思いつくまま書いている。

最新の《追記》は、このページの一番下。

よく、1階が店舗、2階以上が居室というアパートがある。1階に飲食店が入っていたら要注意!。沖縄のゴキブリは、本土に比べデカイ。初めて見る人は、驚くほど。いくら自分の家をキレイにしていても下水管やベランダを伝って侵入する。

希望する部屋の上の階に入居する人が決まっていれば、その家族構成を聞く。幼稚園児、小学生がいたら要注意!。間違いなく走り回る。どんなに防音してあっても、真上でベッドや椅子から飛び降りたら大きな音がする。我が家は最上階だが、下の階に小学生が2人いる。追いかけっこでもしているのか、走り回っている。下の階なのにドンドンと音が響いてくる。

もし、新築物件だったり上の部屋が空き部屋で、入ることが可能なら、1人が足音を立てて歩いてみるといい。どの程度の音がするか確認できる。マンションなら遮音シートを使っているかどうか確認する。アパートでは、大家さんが下の階に住んでいない限り、使うことは少ないだろう。なお、音を気にする方は、マンションとして売りに出された物件が年月を経て賃貸されているケースがある。こういう物件は、アパートよりは防音性が高く、クオリティが高いことが多い。ただし、家賃は10万円〜/月と高い。探すとケッコウ見つかる。

隣の部屋にも入ることが可能なら、隣りで携帯を鳴らす。防音性能が確かめられる。ついでに隣部屋との壁を叩いてみる。コンクリートかどうか分かる。

隣が1DKや1LDKだったり、向かいに単身者用のアパートがあるときは要注意!。若い人や学生の溜り場になったりする。深夜、早朝、お構いなく騒ぐかもしれない。大学の周辺は、特に要注意!。

ドア、窓を全部閉めて、静かにして外の騒音を聞く。その建物の遮音性が確認できる。

私の大きな失敗は、新築だったので、完成前に部屋を見ることなく契約したら、床がフローリングでなかったこと。床はコンクリートに木目調の模様がついているだけだった。たしかにパンフにはフローリングの文字はなかったので、文句は言えない。不動産会社の担当者と雑談したとき聞いたら「はじめは、フローリングの予定だったが、大家さんの予算の関係で仕様が変更になった」とか。1〜2月は、沖縄でも底冷えする。全室、ジュウタンを買うはめになった。夏は要らないので、置き場所に困っている。また、底の厚いスリッパを使っているが、コンクリートの床は年寄りには向かない。

昔から不動産業者は、本当のことは千回に三回しか言わないという意味で「千三つ屋(せんみつや)」と云われる。都合の悪いことは、まず言わない。もし、言ったら信用できる営業マンかも。さもなくば天然くんか?。

マンションの高層階は風が強烈。大人の男性でもドアを開け閉めできないことがある。地上では弱くても、上層階は洗濯物が飛ばされるくらい強い。洗濯ばさみは用をなさない。飛んでいったものは、たいてい見つからない。一晩中吹くと、風の音で寝ることもできない。海が見えるところは人気があるが、強風なので要注意!。また、海に近いほど湿気が強いので、洗濯物が乾きにくいと家内は言う。

エアコンが設置してあるときは、故障時の費用負担を確認する。もし、賃借人負担なら要注意!。入居したばかりで毀れたらどうするの?。エアコンに限らず、設備が故障したときの修理代を誰が払うのかは、種類別に文書で取り決めを。日常消耗品以外は、管理会社に払わせよう。

オール電化にも要注意!。オール電化は利点もあるが、災害時のライフラインの事を考えても、1つに偏るのは危険だ。それにIH(アイエイチ)クッキングヒータは、たいへん高額。元を取る前に買い替えが必要かも。また、いままでの鍋などが使えないと新たに買わなくてはならないが、オール電化対応のIH製品は高価。それに重いので、年配者には不向き。また、中華なべのように底が丸いと使えない。

新築ならBS、CS対応が普通だろうが、古い建物だとアンテナ等の設備を自前で調達しなければならない。また、ネット対応と書いてあっても配線がしてあるというだけで、インターネット使い放題、無料ではないこともあるので要注意!。必ず確認を。私のアパートはネット対応のはずだったが、配線もしてなければ、集合住宅契約もしてなかった。不動産屋に、どこがネット対応なの?と聞いたら、配管がしてあるという意味だそうだ。これは、電話線の配管だア〜!。チョットふざけてるねェ〜。

退去したときの部屋の清掃代を敷金とは別に、契約時に先取りする不動産屋もある。本来なら賃借人が負担する必要のないものだが、払わないと契約してもらえない。

ペットを飼わないのなら、ペット可の物件は避けたほうが無難。前の住人が飼っていたときは、いくら消臭しても臭いが消えない。他の部屋からは鳴声が聞こえる。子犬のキャンキャンは、けっこう響く。最近ペット可のアパートが増えている気がする。

《ペットに関する追記》中古アパートを見学しに行った。1階に大家さんが住み、2階以上に賃借人が住む。その3階の部屋を見ていたら階下から子犬の鳴き声がする。入居条件にはペット不可とあったはず。不動産会社の営業マンも首をかしげている。「ちょっと待ってください」と言って部屋を出て行った。しばらくして戻ってきた。「スミマセン、大家さんの孫が犬を飼いたいと言ったので、最近、トイプードルを飼いはじめたそうです」。1階の犬の鳴き声が3階の部屋まで聞こえてくるようなアパートには、モチロン、申し込みしなかったが、このアパートの大家さん、店子(たなこ=賃借人のこと)には犬を飼うなと言っておきながら……そんなことアリですか?。

《追記》その後、引っ越しのためアパートを探しているとき、こんな物件に出会ったので、ご紹介する。
1.新築なのに、BSどころか、地上デジタルのアンテナも見当たらない。「アンテナは自分で立てるの?」と聞いたら、「テレビを見る場合は、ケーブルテレビ(沖縄にはOCNという有線テレビの会社がある)に申し込みをして下さい」と言われた。「ケーブルテレビは、お金がかかるよ」と言ったら、「そう言う方は、自分でアンテナを立ててください。アンテナの線はエアコンの穴から線を入れてください」と言われたが、室内では配線がむき出しになってしまう。しかし、よく見たらエアコンの配管用の穴がない。聞いたら、それも自分でするのだとか。エアコンをつけるにも、別途穴あけ工事費用がかかる。エアコンが設備にない物件は珍しくないが、新築でエアコン配管の穴もないのは初めてお目にかかった(あるのが当たり前と思っても、よく確認しよう。なお、配管の穴がないのは、内覧をした中では、この1件だけだった)

2.窓のカーテンレールが1本しかない。普通はレースカーテン用も必要なので、2本なければならない。「どうして?」と聞いたら、「カーテンレールは大家さんの好意で付けてある。2本必要なら、自分で付けてください」と言われた。

3.トイレは玄関脇にあった。トイレ内に手を洗う設備がない。水タンクの手洗い管もなければ、専用の手洗いシンクもない。その上、トイレと洗面所の場所が離れていた。来客がトイレを使ったら、手はこちらで洗ってくださいといって、リビングを通り、洗濯機と洗濯物を置いている洗面所に案内しなければならない。あきらかに設計ミスだ。

4.上の2と3と同じ物件だが、お風呂に鏡がない。理由は、大家さんの意向だとか。その大家さん、きっとケチなんだ。他のアパートでは、必要があるとは思えないトイレ内の手洗いシンクの前にも鏡があったのにねぇ。

5.対面式のキッチンだった。部屋を見に行ったときには何も置かれていないので広く見えたが、家内が言った。「壁側に冷蔵庫を置いたらシンクとの間は50センチくらいしかない。冷蔵庫のドアが開くかしら?」。家に帰って冷蔵庫のドアの幅を計ったら55センチあった。確かに全開できない。

6.建物は鉄筋なのに、ベランダの囲いが木製だった。近くに この建物と同じような外観のアパートがあった。木製のベランダは、変色し、腐りかけていた。もたれて落ちたら、どうするの?

7.6と同じ物件。どこのアパートも郵便受けは、コンパクトで見栄えの良いステンレス製を使っているのに、木製だった。それも化粧版ではなく、合板の張り合わせ。階段の外にあったので、最初は目に付かなかったが、営業マンから駐車場の場所の説明を聞いているときに気が付いた。ここの大家さんもケチ?。

8.窓を開けたら天ぷらのにおいがした。外に出て見たが食堂は見当たらない。表ではなく、アパートの裏が和食のレストランだった。大型換気ダクトが3階建ての屋上に裏方向に向いていた。かなり大きなレストランで「うなぎ、天ぷら」と書かれたノボリが、たくさんあった。このアパートは、夏は "蒲焼きの臭い" に悩まされるだろう。

9.押入れの奥行きが、60センチという物件があった。これは押入れ収納でなくクローゼットだ。今、私の住んでいるアパートは、奥行き72センチである。本当は、押入れ衣類ケースがタテに入る75センチは欲しい。幅だけでなく、奥行きも確かめよう。

10.ある物件情報に「ペットにやさしいウッドタイル」という宣伝文句が書かれていた。ウッドといっても木ではない。木に似せた模様入りのコンクリートパネルのことだ。フローリングの半額で出来るので、建築予算が少ないアパートで使用される。ペットの爪で床が傷付きにくいというだけ。この部材を使ったアパートは、階上、階下の生活音が驚くほど響く。また、前述したように冬は底冷えがするため、カーペットを敷かねばならない。一日中、コンクリートの上を歩くので、膝や腰に負担がかかる。つまり、高齢者には向かない。"ペットにもやさしくない、人間には、もっとやさしくない!"。

11.新築、未完成の物件を内覧したとき、1階は倉庫だと説明された。しかし、ネットで調べたら、倉庫ではなく工場になることが分かった。営業マンに確認したら、大家が社長をしている会社の製造工場であることを認めた。近隣の人に確認したら、アパートが建つ前は工場で、いつも○○の臭いがしていたということも分かった。詳しくは、このサイトの ⇒「家探し」に追記した。

《シンクの高さ関する追記》
12. 新築物件の内覧をしたとき、家内が「このシンク、今、使っているのより低い。こんなに低いと腰が悪くなる」と言った。高さを計ったら80cmだった。私には高いのか低いのか分からなかったが、毎日、使っている者が低いと言うのだから そうなのだろう。不動産屋の営業マンは「流し台の高さなんて、どこでも同じですよ」と、いい加減なことを言ったが、これは間違いである。本土で家を建てたとき、システムキッチンの設計士は「5センチ刻みで好きな高さが選べますよ」と言っていたことを記憶している。それほど背の高くない家内でも80cmは低いと言うのだから、背の高い奥さんだったら80cmは、相当、辛いだろう。流し台の高さも奥さんには重要なことので、内覧するときは、奥さんと一緒に行って、よく確認しよう。家に帰ってネットで確認したら、JISで、80,85,90,95cmの4段階と決まっているそうだ。

《親切な大家さんの追記》
13.たまたま住宅情報サイトで調べて見学に行った那覇市の新築中のアパートの前で、向かい家の奥さんが掃除をしていた。その方に「この辺りは、大雨が降ると水に浸かることはありますか?」とお伺いした。アパートを見に来たことが分かったらしく、「水は大丈夫だけれど、少し北へ行くと消防署があり、西には救急病院があるから、夜中に救急車がよく通るわよ」と教えてくれた。昔、観光で那覇市内に泊まったとき、ホテルの裏に消防署があった。ひっきりなしに鳴るサイレンの音で寝られなかった。こんなことが毎晩続いたら睡眠不足でノイローゼになってしまう。奥さんは、「このアパートを見に来たの」と聞くので、そうだと答えると、「部屋の中を見る?」と聞かれた。「エッツ」と思っていたら、この目の前のアパートの大家さんの奥さんだった。不動産屋に連絡を取ってくれて案内もしてくれた。大家さんいわく、「入居してくれる人には、悪いところも正直に言っておかないとねぇ」。
結局、部屋は良かったのだが、救急車や消防車のサイレンに加え、ゆいレールの駅から遠いので、空港へ行くにも大型ショッピングセンターに行くにも乗換えが必要で大回りになること、目の前に小学校があり、北風が吹くと土ぼこりで洗濯物も干せなくなること、すぐ前にメロディ付きの横断歩道があり、やかましいことなどで見送ったが、親切で、いい大家さんだった。

NEW《民泊?アパートの追記》
14.私の前に中高層の新しいアパートが出来た。完成して間もなく、私の部屋と同じ階数の全室のテラスが開いて、どの部屋も同じ色のカーテンが取り付けられた。どこかの会社が、社宅か寮としてフロアごと借り上げたのかと思っていたら、しばらくして、電気店のトラックが来てテレビや冷蔵庫、洗濯機などを全室に運び入れた。
そうして2か月ほどが過ぎた。他のフロアの部屋も入居したらしく、夜になると電気が灯った。別に注意して見ているわけはないが、すぐ前なので、自分の部屋のカーテンを開け閉めするときに目に入ってしまう。しかし同じカーテンのフロアの部屋だけは、3〜4日、電気が点いても、その後は真っ暗になる。それが不規則な周期でそうなる。家内が言った。「民泊しているんじゃない?」。
その後、一部の駐車スペースに看板が立った。「〇〇ホテル専用 ゲスト以外は使用できない」と、日本語と英語で書いてあった。建物は どう見てもアパートなので、ホテルには見えないけれど…。 不特定の人が絶えず出入りしているアパートなんて、不用心だから住みたくないねぇ。

また、具体的な事例があったら追記しようと思う。家探しには、以上、申し上げたことにも留意されては、いかがだろう。

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《おわりに》最後までお読みいただき、お疲れ様でした。さぞ、お疲れでしょう。これだけ長いと、書く方も疲れます。



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