マンションとアパート


マンションとアパートの違いは、私の感覚では、鉄筋コンクリートはマンション、木造や軽量鉄骨はアパートである。この基準で言うと、沖縄の集合住宅は、風速70メートル超の台風に耐えるため、ほとんどが鉄筋なので、マンションということになる。しかし、賃貸の情報サイトや情報誌を見ても、両者は混在している。同じ物件を複数の不動産会社が扱っている例があるが、片方ではマンションと表記し、他方ではアパートと表記している。アパートと表記している会社に問い合わせたら、「この物件は鉄筋ですのでマンションですよ」という返事をする。また、ある不動産会社の扱う物件は、すべてマンションと表記しているのに、その不動産会社の営業マンは、「このアパートは・・・」と言う。どっちやねん!と言いたくなる。

建築中の現場で、家内が現場監督に聞いた。
妻 「この建物は、マンションですか?アパートですか?」
監督 「はい、マンションの造りですよ」
妻 「どう違うのですか?」
監督 「同じ鉄筋でも、コンクリートを流し込むのはマンション造りです。コンクリートパネルをはめて造るのはアパート造りです」

この答えが正解かどうかは分からないが、完成して色を塗ってしまえば、素人は外観からでは区別しにくい。沖縄には、鉄筋コンクリートでも、不動産会社によって、また、人によってマンションと言ったりアパートと言うこともあるので、家探しの際は、ご注意を。

住宅情報誌を見ていると、最近、沖縄でも一戸建てでは、プレハブや木造建築が見受けられる。集合住宅でも2階建てなら木造もある。これは見れば分かるが、本土から来る人の中には、ネット情報だけで、現場を見ないで借りる人もいるそうなので、事前によく確認を。ほとんどが鉄筋だが、構造が書いてない物件だからといって、必ず鉄筋とは限らないので。

《ご参考》以下は、日本大百科全書より引用。「マンションは、本来は大邸宅の意味。和製英語では中高層集合住宅の俗称として一般に使われている。もともと民間の業者が公共アパートと異なる高級感を出す目的で名づけたものであったが、今日では公共住宅を含めて幅広く用いられている」

分譲(購入)はマンション、賃貸はアパートという区別なら分かりやすいのに、と思うのは私だけかな・・・。

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