「沖縄」と「琉球」、ホントはどっち?


「琉球」と「沖縄」の違いは、特に意識して使い分けしていないが、ザッと以下のように思っていた。「琉球」は、王国があった頃の、もともとの呼び名で、本土復帰前のアメリカ統治下には琉球政府の時代もあった。「沖縄」は、廃藩置県後の呼び方で新しい呼び方であると…。

勝手に、そう思い込んでいたのだが、もう少し詳しく知りたいと思って図書館で調べてみたら、そうではなく、琉球より前の古来からの呼び名が「沖縄」だった。

琉球---隋書で、「流求」は福建省の東海上に位置する一介の島嶼としているのが、「琉求」の文字が歴史の中で最初に登場する。しかし、これは現在の沖縄を意味しているのかは不明で、「明」の時代には、沖縄を「大琉球」、台湾のことを「小琉球」という区分もあったという。
琉球王国というのは、1429年から1879年の450年間、沖縄本島を中心に存在した王国。当時、正式には「琉球國」と称した。 その後、琉球王国は「薩摩藩」と「清」への両属という体制をとっていたが、廃藩置県で琉球王国は日本に併合され、沖縄県が置かれた、最後の国王、尚泰は華族となり、王国の時代は終わった。
琉球大学、琉球新報、琉球銀行、琉球放送など、沖縄県にある法人には、「沖縄」ではなく「琉球」を、その名称に使う企業、団体が数多くある。これらの多くは、米軍統治下の琉球政府の時代に設立されたためといわれる。

沖縄---「おきなわ」という地名の由来は、「沖あいのな(漁)は(場)」を意味する説と、「沖にある場所」「遠い場所」を意味する「おき(沖・遠い)なは(場所)」を由来とする説、また、那覇市の安里川の河口にある「オキナワノ嶽(注1)」に由来するという説などがある 。
753年(天平勝宝5)遣唐使一行が「阿児奈波島(おきなわ島)」に漂着したと記されており、もともと、日本では「おきなわ」と呼ばれていたことが分かる。「沖縄」の文字が使われたのは、新井白石の『南嶋志』(1719年)が最初である。廃藩置県のとき、「琉球県」の名も検討されたが、琉球は、中国側からの呼称であったため、日本帰属の意思を明確にするため、古くからの日本の呼び名「沖縄」が選ばれた。
沖縄の地名は、廃藩置県の前までは、沖縄本島のみを指す言葉であったが、沖縄県設置により鹿児島県奄美群島を除く琉球諸島が沖縄と呼ばれるようになり、より広い意味に解釈されるようになった。
この項は、Wikipedia、yahoo百科事典などを参照して作成した。

(注1)オキナワノ嶽(たき) ⇒ コチラから

 ◎このサイトで、中国関連は、
  「石敢當とは?」⇒こちらから
  「福州園」⇒こちらから
  「沖縄と中国文化」⇒こちらから
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