季節感のない沖縄


新しい年が明けると各地から梅のたよりが届き、そして桜は南から北へ北へと咲き続ける。ゴールデンウィークにはバラやツツジの花が咲き、やがてアジサイが似合う季節となる。山ではニッコウキスゲが鮮やかな黄色の花を咲き終えると、ひまわりの大輪が太陽に顔を向け、朝顔が花をつける夏が過ぎる。そして、コスモスが咲けば秋の訪れを知る。本土では、季節の花を目にするだけでも四季を感じることができたのだ。

ところが、沖縄に来て生活していると、本土のような移り行く季節感を実感できない。一昨年、本土の友と今帰仁城址を訪れたときには、12月なのに寒緋桜が咲いているのを見た。本島北部の八重岳や名護岳の桜は1月には満開になる。テレビで沖縄の元旦風景を宮古島から中継しているのを見ていたら、海岸にひまわりが咲いていた。本島でも北中城村のひまわり祭りは2月〜3月に行われる。そして3月に大宜味村に行ったら、秋に咲くはずのコスモスが一面に咲いていた。また、同村では「つつじ祭り」が3月に開催される。4月、家の近くの公園に行くと、朝顔がリュウキュウコクタンやホウオウボクの幹を支柱代わりにして花をギッシリとつけてる。そしてゴールデンウィークが終わるか終わらないうちに梅雨入りする。沖縄の皆さんは、これが普通だろうが、本土から移り住んだ私には、季節の移ろいが感じられないのである。もう繰り返し経験したことなのに、いつもとまどいを感じる。1月に桜が咲くのは、桜の種類が違うと思えば然したることはないのだが、漢字で「秋桜」と書くコスモスが3月に咲いてしまうので、自分の季節感がずれてしまったような錯覚に陥る。

このサイトのほかのページでも書いたが、沖縄の四季は ⇒「春・夏・夏・秋」だと思う。一年で一番寒い1月、2月でも最低気温が9〜17℃で、私がこの地に住んでから朝の気温が10℃を切ったのは1回だけである。冬のない生活は、たいへんありがたいのだが、60年も本土で暮らして身についた季節の感覚は、なかなか修正できないでいる。

◎関連するページ
  ・「沖縄に四季はあるか?」は⇒こちらから
  ・「沖縄で一番、いい季節は?」は⇒こちらから
  ・「沖縄で雪が降ったことがある?」は⇒こちらから

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