沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
本土の知人によく聞かれるのは、「沖縄に行くなら、いつがいいか?」という質問だ。いつも、どう答えたらいいものかと思案している。なぜなら、沖縄の魅力は、いっぱいあるからだ。観光、泳ぎ、潜り、釣り、海(ビーチ)、ゴルフ、避寒、慰霊、亜熱帯を楽しむ、休養(リフレッシュ)、歴史・文化、料理・買い物・・・などなど、目的によって「いい季節」は異なる。
一番多いのは、観光目的の来沖なのだが、「4月の『うりずん』の季節がいいよ」などと答えて、3日間(通常、沖縄ツアーは2泊3日が多い)とも雨が降ったら責任を感じてしまう。なので、逆に、避けたほうがいい季節を伝えることにしている。それは、まず梅雨のとき。これは5月中旬から6月下旬あたりまで、と言っても、昨年(平成25年)は6月11日に梅雨が明けてしまった。3年前は4月末に梅雨に入った。それと目的がスキューバや泳ぎだったら台風と時期が重なる。台風が来るか来ないかは、運がいいか悪いかだ。一昨年の9月も台風で那覇空港発が2日間、欠航し、やっと台風が去ったら、次の日は、目的地の空港が同じ台風で閉鎖されていた。台風で航空機が欠航するのは、6月以降の沖縄では日常茶飯事である。平成23年には5月7日に台風1号、同月22日に台風2号が来たこともある。
それから沖縄は、1年中、暖かいと思っている人が多いので、「常夏の島」ではないことを言い添える。1月〜2月は、朝の最低気温が10℃くらいまで下がる日もある。本土の関東以西なら10月〜11月くらいだから、本土から来れば暖かく感じるだろうが---。1〜2月は航空運賃もホテルも安いので、来沖の狙い目の季節でもある。ただし、海には入れない。そのかわりに日本一早い花見が出来る。沖縄では緋寒桜(ヒカンザクラ、彼岸桜と間違われるので寒緋桜とも言う)が1月から咲き始める。昨年、12月21日、今帰仁城址に行ったら、1本だけだが、もう咲いていた。なお、沖縄の人の"暑さ寒さの分岐点"は20℃だそうだ。20℃を下回ったら、皆さん、「寒い、寒い」と言い始める。
また、観光目的なら真夏は決してオススメしない。私が初めて沖縄に来て定期観光バスで南部戦跡めぐりをしたとき、摩文仁の丘を沖縄慰霊碑から健児の塔まで歩かされ、シャツからスラックス、それに下着まで、スコールにあったように全身、汗でズブ濡れになってしまった。歩き始めて、あまりの暑さに、すぐバスに引き返したかったが、バスは降りたところから回送して先回りしているので、バスガイドの案内に付いて歩かないとバスに戻れない。初めての沖縄だったので、摩文仁が、炎天下歩きとは知らなかった。真夏に二度目に来たときは、スーツの上着を脱ぎ、ネクタイも外し、帽子をかぶって、ウチワを持ってチャレンジした。ウチワは、宮古島から南西航空に乗ったときに、座席に常備されていた。スッチーに「もらっていい?」と聞いたら、「OKよ〜」と返事されたので用意していた。当時の那覇〜宮古間は、飛行機の冷房が効く前に着陸してしまうので、各座席にウチワが置いてあった。
移住のための下見なら、暑いとか寒いとか、そんなことは構わないだろうから、いつでも、お越しやす。「思い立ったら吉日」である。なお、沖縄では、1日中、快晴という日は、年に10日もないそうだ。信じられないような気がするが、気象台のHPで読んだので間違いない。平成22年は、快晴が1年に3日しかなかったそうだ。確かに変わりやすい天気というのは、納得できる。晴れたかと思ったら黒い雲が出てきて雨が降る。雨が止むと太陽が照りつける。
《ご参考》47都道府県県庁所在地にある気象台の昭和46年から平成12年までの統計では、年間快晴日数の全国平均は30.6日ですが、沖縄は8.3日で、全国で一番少なくなっています。最も多いところは、埼玉県の60.6日です。なぜ沖縄の快晴日数がこんなに少ないのかというと、沖縄は周りを海に囲まれていて年平均湿度が75%と高く、気温も高いことから空気中に含まれる水蒸気の量が多く、雲が発生しやすいからです。では、雨や曇りの日が多いかというと、快晴の日が少ないというだけで、晴れの日は結構多いので、安心してお出かけください。快晴と言うのは、空全体を10として、雲の割合が0〜1割のことをいい、2割〜8割までは晴れというのです(琉球新報レキオより)。
◎関連するページ
・「沖縄に四季はあるか?」は⇒こちらから
・「沖縄でも寒い!」は⇒こちらから
・「沖縄で雪が降ったことがある?」は⇒こちらから
・「季節感のない沖縄」は⇒こちらから
ナビゲーションはトップページにあります。
TOPページへ