USJは沖縄にはこない


《速報》
USJの運営会社が沖縄進出を断念したことが、平成28年5月11日分かった。菅義偉官房長官が同日午後の会見で明らかにした。
同社CEO(最高経営責任者)のジャン・ルイ・ボニエ氏が同日午前に首相官邸を訪問し、政府担当者に沖縄進出の見送りを報告した。 ボニエ氏は「新しい経営体制で事業見直しを行い、大阪のUSJに集中投資を行い、沖縄進出を見送る」と説明したという(gooニュースほか)。

このページを作成したのは2年前なので、タイトルは「USJがやってくる」としたが、紆余曲折の結果、「USJはやってこなかった」。沖縄県もかなり期待していたようだが、県内には、ただでさえ県内はアメリカ軍の基地だらけ。なんでまた、アメリカ資本の施設を誘致する必要があったのか?という声も一部にはあった。ユニバーサル・スタジオ・オキナワの頭文字は「USO」。この話は、実はウソだったのだ。


-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

以下、平成26年7月、最初にWeb upしたときの原稿。USJが沖縄に進出する計画から、断念にいたるまでの経緯。


USJとは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのこと。大阪市にあり、映画のテーマパークとして知られている。そのUSJが、沖縄の名護市に進出する計画であることが分かった。

以下、ニュース報道より、
米映画のテーマパークを運営するユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)が名護市に新たなテーマパークの開設を検討していることが平成26年7月4日、分かった。同市名護のネオパークオキナワ(名護自然動植物公園)と周辺地を合わせた30ヘクタール程度の土地が有力とみられる。関係機関と調整を続けており、平成30年5月の開業を目指している。 USJは今年2月、国内やアジアの新興国にテーマパークを新設すると表明。関東には東京ディズニーリゾート(千葉県)があるため、競合しない九州・沖縄が国内で有力視されていた(沖縄タイムスWebおよび琉球新報より)。

施設は大阪と違い映画スタジオではなく、沖縄の自然を活用した別の形態を計画しているようで、開業すれば美ら海水族館に匹敵する観光施設になり、国内だけでなく、アジアなど海外からの来場者も期待できる。沖縄県は平成33年度の入域観光客数1,000万人を目標としており、その目標達成に寄与しそうだ(平成26年の観光客数は700万人、同27年は776万人で過去最高を更新) 。

《ご参考》ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとは、米国ハリウッド映画を題材にしたテーマパーク。米国の映画・娯楽企業ユニバーサル・スタジオ社初の海外進出として、平成13年3月、大阪湾臨海部約54ヘクタールの敷地に約1,700億円の事業費をかけて完成した。開業当初は、関西以外ではUFJ(三菱東京UFJ銀行)と間違えられるほど知名度も低く、私は2回ほど行ったが、アトラクションはお粗末で、東京ディズニーのように何度も行きたいという施設とはいえなかった。しかし、最近は新規アトラクションの投入などで人気を博し、平成25年度は入場者数が1千万人を突破し、同26年度は過去最高となるのは確実だそうだ。ただし、TDLの入場者数は、開園した年は11ヶ月で1千万人。昨年は、2パーク合算で3千万人を越えた。TDLを越えるような施設になるかな?

《追記》 名護市で新テーマパークの進出計画をしているUSJは、新テーマパークとは別にカジノ(カジノを含む統合型リゾートで Integrated Resort 、略称: IRといわれる)を計画していることを明らかにした。テーマパーク予定地は敷地に制限があるため、同じ名護市内で検討するとみられている。USJでは、新テーマパークとIRを一緒に整備することについては検討中としている。ユニバーサルスタジオは、すでにシンガポールでカジノを展開している。なお、カジノ誘致に立候補しているのは、東京都江東区、大阪市、堺市、札幌市、熱海市などのほか、沖縄でも浦添市、糸満市が名乗りを上げている(琉球新報、HP「カジノに立候補している自治体」より)。沖縄県は、平成26年12月、カジノ導入を断念した。詳しくは、⇒ こちらから。

《追記》 平成27年9月9日、株式会社ユー・エス・ジェイは、日本で二つ目となるUSJを沖縄県の海洋博公園に建設すると発表した。沖縄USJの完成は、平成32年春の予定だとか(HP「ZOOT」より)。

【平成28年2月3日-USJの沖縄進出に暗雲】 沖縄での第2のテーマパーク建設について撤回を含めた再検証を進めていることが2日までに分かった。昨年11の米国に拠点を置く新たな親会社の経営体制の変更に伴い、採算面などから沖縄進出の投資に難色を示しているという。関係者によると、昨年末にUSJの担当者から県に「事業計画の提出が遅れる」と伝えられ、USJ誘致の交渉は事実上中断した状況となっている。県は「白紙撤回とは聞いていない。新しい経営者への事業説明があり、それまで時間がかかっているという認識だ」と白紙撤回の見方を否定している(琉球新報より)。

もともとこの計画は、政治案件で首相官邸が主導してきたものと聞いている。今になって政府の某担当相は「USJと県が検討していると認識している」と発言し、国は関知してませんよと逃げているような姿勢に転換した。
ここからは、私の独り言だけれど、辺野古の国と県の対立と関係あるのかな?。当初の計画では名護市に進出計画していたのを、内閣の偉い人が介入し、辺野古の基地建設に反対する名護市ではなく、本部町に計画変更してしまった。つまり、基地建設を受け入れないとUSJは造ってあげないよと言っているような…。昨年末、某官房長官からディズニーリゾートの運営会社オリエンタルランドに、普天間が辺野古に移転した後の跡地にディズニーの建設を要望したというニュースが流れたが、何だか辺野古がらみで両てんびん懸けているような…そんなことあるわけないか。

◎沖縄にやってくるシリーズ
・一蘭 ⇒ コチラから
・コメダ ⇒ コチラから
・セブンイレブン ⇒ コチラから
・松屋 ⇒ コチラから
・パルコ ⇒ コチラから
・瀬底島ヒルトンホテル ⇒ コチラから
・東京ディズニーリゾートホテル ⇒ コチラから
・吉本興業 ⇒ コチラから
・DDMかりゆし水族館 ⇒ コチラから
・恩納村と本部町に分譲ホテ ル⇒ コチラから

  ナビゲーションはトップページにあります。

   TOPページへ