マルエーが・・・


地元資本の衣料品販売の「マルエー」が、平成25年10月、那覇地裁に民事再生法の適用を申請した 。負債総額は17億7,500万円。当面、県内全店舗での営業は継続するそうだ。

名前は知らないが、沖縄のテレビでは、よく見かける芸人がCMをやっている。CMソングは、「さわやか、マルエ〜♪」。離島を含め、県内に15店舗もあるそうだから、資本金2,000万円の中小企業だが、地元では名の通った企業のひとつである。なのに、いつも店舗は閑散としている。家の近くに店があるので、家内と、ときどき買い物をするが、客は、中年女性と、おばあさんばかりで、若い人は、めったに見ない。近くに高校が3校あるが、入口に「学生のバッグ持ち込み禁止」の文字が目立つので、高校生も入ってこない。若い人に見放されては、先は見えていたようだ。素人の私から見ても、取扱商品も少なく、かといって専門性もなく、ファッション性のある商品もなく、売れ筋のブランド商品は皆無。加えて店舗の老朽化も著しい。どう見ても、儲かっているとは思えないこの会社が、テレビでCMを流せたのが不思議なくらいだった。

金融機関からの追加融資が受けられず、資金繰りが悪化したそうだが、県内の衣料品といえば、地元資本のサンエーのほか、本土から来たイオン、しまむら、ユニクロなどがあり、マルエーの強みは安売りだけだったので、銀行からも見放された今、価格競争で勝てなかっただけに再建は難しいかも。

この島は、失業率が高い。完全失業率は全国一だ。非正規労働者の割合も、およそ二人に一人で、これも全国一。マルエーが倒産したら、250名の社員が職を失う。移住する予定の皆さん、沖縄に来て、もし、この店が、まだあったら、売っている商品は、流行の最先端ではないかもしれないが、是非、お買い物を。よそ者の私でも、古くからある地元の店がなくなるのは残念でならない。

《追記》平成26年4月3日、自宅近くの店舗の前を通ったら張り紙があった。そこには「渇ォ縄三喜/サンキマルエーに生まれ変わります」と書かれていた。新聞には発表されていないが、千葉県に本社のある衣料品販売の「三喜」に吸収されたようだ。しばらく新聞折込もなかったが、再開したチラシにも「サンキマルエー」と変わっていた。

◎このほかの流通関連は
  ・「店さがし」は ⇒ コチラから
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  ・「沖縄でも便乗値上げ」は ⇒ コチラから
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  ・「パルコが沖縄にやってくる」は ⇒ コチラから
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