スーパー台風


「ドーン、ドーン!と激しい風が窓ガラスをたたく。雨音でテレビの音声も聞きづらい。外は暴風雨が荒れ狂っている。台風の速度が時速10〜15キロと自転車並なので、長時間、暴風雨に巻き込まれている。我家も二日前に食料の買出しに出て以来、48時間近く自宅軟禁状態である。先週の台風18号に続いて19号がやってきた。19号は本島中部を直撃し、この原稿を書いている平成26年10月12日 午前9時現在、奄美大島の西南西、約200キロの東シナ海に進み、本土上陸をうかがっている。

この数年来、瞬間風速70メートルという台風が、よく沖縄にやってくる。小学生のころ、石原裕次郎主演の「風速40米(メートル)」という映画を見た。「そんな台風、来ることないよ」と言っていたら、その翌年に、本当に風速40メートルの伊勢湾台風(名古屋市で瞬間45.7メートル)がやって来た。今回の台風19号は、最低気圧、最大風速など伊勢湾台風を上回るスーパー台風だったという。

スーパー台風---猛烈な勢力の中でも、特に破壊力のあるものを「スーパー台風」という。これは米軍合同台風警報センターの台風の強さの分類で、最も強いレベルのものが「スーパー台風」と定義されており、130ノット以上(風速67メートル)の台風をいう。日本の気象庁の分類にはない(HP「NAVER」より) 。



NASA


海面水温が高くなれば、強い上昇気流が生まれ台風のエネルギーもそれだけ大きくなる。つまり、近年、地球温暖化により、日本近海ではより大型の台風が発生しやすくなっているという。今回の台風19号は、沖縄本島の遙か200キロ以上南にあるのに、本島では風速30メートル以上の暴風が吹き荒れていた。その台風の大きさは、NASAの観測衛星(写真:上、毎日新聞Webより)が捉えていた。写真でお分かりのように、中心の雲だけで奄美大島から八重山諸島まで収まってしまう大きさである。久々の本島上陸台風で、ネットには大雨・洪水・暴風・波浪・高潮警報のフルコースとあった。ありがたくないフルコースだ。

《追記》 なお、今回の台風19号で、停電が53,500戸、20万人超の避難勧告のほか、各所で道路冠水や家屋への浸水などがあった。それらは、台風が来るたびに、いつも同じような地域で発生している。10月13日付け琉球新報によれば、本島中部のある都市では、10日 19時頃に停電し、復旧したのは12日 21時26分だったので、延べ50時間以上停電していた。沖縄電力によると、この町は他の市町村に比べ、電線に樹木などの接触箇所が多く対応が間に合わないという。また、本島南部の中城湾に面するある町では、満潮と台風が重なると護岸を超えた高潮で道路は冠水し、波が住宅まで打ち寄せるという。移住を考えておられる方は慎重に場所選びを!。



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