☆引越し

一番、労力を費やし、頭を悩ましたのが引越しである。今までの家には37年間も生活していたので、家財道具、生活資材は増える一方。しかし、130uの5LDKから72uの3LDKに移るのだから持って行くのは、単純計算でも半分にしなければならない。

大型家具は、ほとんど処分することにした。家内が持ってきた婚礼家具洋ダンスと整理ダンスは、ナラ材の一枚板に彫刻があるもので、運ぶには大人4人でないと持ち上がらない。惜しいが持ってはいけない。ベッドはシングルが2つある。長さが2m25cmもある。アパートの部屋には入るが、入れたら人が身動きできない。新しいベッドを本土の○○○で買って、沖縄の配送センターから運んでもらうことにした。

冷蔵庫は、まだ使えるが買って10年も経っていたので、省エネ型を本土のヤマダ電機で買って同様に指定した日に届けてもらうことにした。そのほか、古いものや、新しくても人が使ったものは使うのがイヤだろうと思う物は、すべて住んでいた市の処分場に運んだ。そして、まだ使えるタンスや書棚、レンジ台、食卓テーブルの椅子、パソコンラック、応接セット、ドレッサー、ソファ、フロアライト、ついたて、大型スチール棚、温風ヒーターなど、そして軽自動車は、以前、勤めていた会社の皆さんに無償でさし上げ、希望者に使ってもらうことにした。2トントラックで2往復してもらった。

引越しの業者は、ネットの一括検索に依頼したが、見積額を提示してきたのは、7社中、3社だけ。あとの会社は、実際に家に来て見積もりすると言う回答だったので、3社中、最も低い額を提示したS社に正式見積もりを依頼した。また、一括見積もりの業者から外れていたK社とN社には電話で依頼した。輸送方法は、各社まちまちだった。

・S社
私の家でトラックに積み込み、ほかの場所でコンテナに積み替え船便で送る。沖縄の港に着いたら、再びトラックに積み替え、新居に運ぶ。見積もり金額は、一番安かった。
・K社
私の家でトラックに積み込み、ほかの場所でコンテナに積み替え船便で送る。コンテナが確保できれば、直接、コンテナに積み込むこともできるが確約はできない。沖縄に着いたら、コンテナのまま新居に運ぶ。
・N社
私の家で直接、コンテナに積み、船便で沖縄に送る。沖縄に着いたら、コンテナのまま新居に運ぶ。ほぼK社と同額。

と言うものだった。具体的な金額をネットで公表するのは商道徳に反するので明示しないが、20万円から20万円台後半とバラつきがあった。

最終的には、私の家で直接コンテナに積み、積み替えを行わないことを条件にK社に決めた。積み替えを行うと、荷物が行方不明になる可能性があることと損傷の危険性があることを考慮した。

引越しから9日目、やっと、すべてのダンボールの梱包を開けた。結果、荷物がひとつ足らない。私が荷詰めをしたダンボールがひとつないのだ。私の家で、最初にコンテナに積んでもらった荷物のひとつだった。沖縄のK社に問い合わせたが、発見されなかった。

荷物を運んでから沖縄に着くまでには1週間かかるというので、3日前まで自宅に寝泊まりし、最後まで使っていたモノは、沖縄に着いても最初に必要なモノなので、到着予定日に着くよう、ゆうパック7個口で送った。その間、3日間はホテルを予約して荷物を迎える準備をした。

折りしも沖縄に台風が上陸。出発の前日は、沖縄便は全便が欠航。出発した翌日も沖縄便は全便が欠航。当日も昼からの便は欠航という状況の中、私たち夫婦は、幸い欠航を免れた便だったので飛べたが、到着予定日に、ゆうパックが来ない。問い合わせたらまだ本土の郵便局にあるという。いつになるか分からないので、無駄にはなるが、枕、肌がけ布団などの寝具類や、ないと困る生活用品を買いに行った。ゆうパックは、予定日より2日遅れで着いた。

あらかじめ本土で頼んでおいた冷蔵庫は、ヤマダ電機から指定日の指定時間帯に到着した。しかし、ベッドは「台風の影響で入荷が遅れたので、4日後になる」と○○○から電話があった。買うときに沖縄の配送センターに在庫があることを確認して依頼したはずだと問うと「沖縄には配送センターはない。本土の配送センターからその都度、運んでいる」と言う。本土の店員がウソを言ったのか・・・?。沖縄に着いた初日からこれでは先が思いやられる展開となった。ベッドを買った本土の店に、何とか対応してくれないと困る!と電話をかけたが、ないモノは何ともならない。急遽、臨時の折り畳みマットをふたつ運んでもらって、3日間をしのぐことになった。本土の店も、まさか台風で遅れるとは思っていなかったのだろうが、結果として、お客に対し「ウソ」をついたことは間違いない。こんなことなら隣の街に軽トラックを貸してくれる家具屋さんがあったので、沖縄に着いてから買えばよかった。家内は「二度とこの店では買わない」と大立腹。○○○には配達の日時を指定したときに、指定料金を1,000円支払ったが返してくれなかった。こちらも請求するのを忘れていたのだが。

NEW《追記》沖縄県内で引っ越しをしたときに「いいかげんな引っ越し屋」と出合ったときの話は⇒コチラから


☆車の引越し

沖縄には那覇市内にモノレールはあるが、鉄道がないので、公共交通機関はバスだけである。幸い私たちが住んでいるところは、歩いて数分のところにバス停があり、那覇の中心部に行くにも、空港に行くにも便利なほうだと思う。しかし、市街地から離れたところに行こうと思うと車がないと不便だ。このため2台ある車のうち、1台は持っていくことにした。車を沖縄に送る方法は3つあった。

1、自宅に取りに来てもらい、沖縄のアパートで受け取る。引越し会社の付帯サービスでやってくれる。サービスと言ってもタダではない。一番高い。
2.フェリーで運ぶ。人間一人分の運賃込みだが、自分もフェリーに乗っていくと、その間、何もできない。
3.那覇行きの貨物船が出ている港まで自分で持って行って、那覇港到着後、受け取りに行く。これが、一番安い。はずだったが・・・。

3.を選んだ。車が那覇に着く日に、自分が沖縄に到着する計画を立てた。しかし、台風の影響を受けた。「出港の前日に持ってきてください」といわれ、準備をしていたら、船会社から電話があった。「台風で船が戻ってこない。連絡するまで持ってこないで」と。しかしいつまでも待っていられないので、自分の出発の前日、港で預けた。そのときも「まだ船が戻っていないので、いつになるか予定が立ちません」と言われた。

そして、那覇では禁煙車の1,000ccのレンタカーを借りた。とりあえず4日間の契約をした。4日目に船会社に電話をしたが、まだ本土から出港していない。レンタカー会社に延長を依頼したら、禁煙車なので次の予約が入っている。その車は返してほしいと言う。代わりに禁煙車ではない1,500ccの車なら貸せるというので、わざわざ車を交換しに行った。3日間延長したら1,000ccを4日間借りるより高かった。どうしても借りたいという、こちらの足許を見透かされたようだ。合計1週間借りたが2万円以上かかった。手間もかかったし、結果として総額では高くついた。

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