台風とライフライン、公共交通、大型スーパー


台風の進路予想図

猛烈な台風18号は、平成28年10月3日、久米島、慶良間・粟国島を暴風域に巻き込んだ。気象庁は、同日、沖縄本島地方に暴風・波浪・高潮・大雨の特別警報を発表。その後、同台風は、中心気圧が国内最高の905ヘクトパスカル、最大瞬間風速85メートルまで発達し、68万人に避難勧告が出された。本島では、那覇市で、最大瞬間風速33.6メートルと多少強かった。しかし、雨は事前の予想では80ミリ/H だったが、那覇市で17ミリ/Hで、沖縄県で一番、雨量が多かったのは、粟国空港の51.5ミリ/Hだった。

この台風でライフライン、交通、大型スーパーが、10月3日にどのような対応したかをご紹介するので、移住の事前、事後の参考にしていただければ幸いである。なお、学校は、臨時休校。企業は対応マチマチ。


■ライフラインへの影響
【停電】
<沖縄電力>
・沖縄県 :約3,970軒(うるま市、糸満市、南城市、名護市、本部町、八重瀬町、久米島町、国頭村、座間味村)

■交通機関への影響
【鉄道】
・ゆいレールは午後から終日運転を見合わせた。

【バス】
・沖縄本島の路線バスは、概ね午前11時までの運行となり、以降は終日運休した。

【高速道路】〔JARTIC〕
・台風18号の影響による通行止め区間はなし。

【航空】
・那覇空港は国内線・国際線ともに午後2時でターミナルビルを閉館。約300便が欠航した。

【海運】
・沖縄本島周辺の離島を結ぶ定期航路は、すべて欠航、沖縄と九州・近畿地方を結ぶ便も欠航した。

■大型スーパーへの影響、いずれも3日、本島内の店舗。
<イオン琉球> イオンとザ・ビッグは午後5時まで営業、マックスバリューは午後6時まで営業
<サンエー> 終日休業
<りうぼう> デパートは終日休業、ストアは午後1時まで営業
<かねひで> 午後3時まで営業
<ユニオン> 終日営業

ライフラインではないが、首里城公園は午前11時半以降、臨時休園。海洋博公演は正午以降、臨時休園。ハンバーガーのA&Wは、午後1時以降、閉店。

以上、被害状況サマリー、琉球新報、テレビ、ラジオのニュースを参考に作成。天気図はYahoo newsより

《追記》台風18号の暴風は史上最強クラスだった…琉球大学は、ドップラーレーダーを用いて台風18号の強度や構造を解析した結果を発表した。このレーダーは台風に電磁波を当て、返ってくる反射波から風や雨の強さを測るもの。気象庁は、久米島での最大風速は59.7メートルと発表したが、ドップラーレーダーの解析では、最大風速は80メートルだった。今回の台風の目は半径15キロと通常の半分以下で、風速80メートルの領域は久米島の約25キロ西方沖に位置していたため観測値に差が生じていたということだった(沖縄タイムスWebより)。
いずれにしてもこの台風18号は、観測史上最強クラスであったことには間違いなさそう。風速80メートルの風が直撃したら古い木造の家屋がバラバラに吹き飛び、車も簡単に横転するくらいの勢力だとか。石原裕次郎の「風速40米(メートル)」という歌がヒットしていたころ(昭和33年)に比べると隔世の感がある。この歌をお聞きになる方 ⇒ コチラから。音が出ますので深夜・早朝はご注意を!

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