沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
2024年8月16日は、沖縄の盆の入りで「ウンケー(お迎え)」と呼ばれている。18日は、盆の明けで「ウークイ(お送り)」と呼ばれる。お盆や清明の前にスーパーへ行くと、「うちかび(写真:左)」と呼ばれる紙の束が売られている。初めて見たときは、何だろうと思ったが、これは、別名「紙銭(カビジン)」とも呼ばれるあの世(沖縄では”グソー”という)のお金だそうだ。藁を原料としていて、黄土色の紙の全面に銭型が浮かび上がっている。ご先祖さまがあの世でお金に困らないように、うちかびを燃やして見送るのだそうだ。「うちかび」の中には、琉球冥界銀行発行と印刷された1万円札そっくりさんも売られている(写真:右)。
2014年の5月、"うちかび" を使ってつり銭をだました事件が起こった。事件に使われたのは、1万円札に似せて作られた "うちかび"1枚で、真ん中には、本物の1万円札にはない首里城が描かれていた(本物のお札で首里城が印刷されているのは2千円札)。事件は5月21日の朝5時頃、与那原町で那覇市内からタクシーに乗車した30代くらいの男が乗車料金2,000円を "うちかび" で支払い、つり銭8,000円をだまし取ったというもの。警察が詐欺事件として捜査している(琉球朝日放送Webより)。
また、沖縄タイムスによれば、2020年3月、うるま市のコンビニで、1万円に似せた"うちかび"でタバコ(490円)を買ってお釣りの9,510円をだまし取ったとして、22歳の男性が逮捕された。コンビニ店員は不審に思いながらもすぐに"うちかび"だと気付かず、他の客の対応をした後、110番通報した。逮捕された男性は、使用した"うちかび"を「使えるお金だと思った」と供述しているというが、そんなことあるなずがないと思うけどなぁ。
また、石垣島では菓子屋で "うちかび" の1万円札を出して、昔のお金だといって商品とつり銭をだました事件も起こっている(八重山日報)。バチ当たりだねぇ。こんな紛らわしいモノを作っても罪にならないのかと思うが、玩具・グッズとしての子供銀行券や1億円札なども「紛らわしい外観」なら違法だが、紛らわしさの立証が難しいこともあり、多くが黙認されている(Wikipediaより)という。
これは沖縄だけで通用するカネだと言われて だまされる人もいるそうだ。そんなおカネは存在しないので、決してだまされないように。
ところで、この "うちかび" の
由来は、実は14世紀に中国から伝わった。現世の利益や呪術を重視する道教の教えによるもの。ということは、お金の単位は「円」ではない。中国のあの世で使えるお金なのである。ご先祖様は、あの世の銀行で換金しないと使えない。…それで1万円札の "うちかび" を売っているのかなぁ。(^-^)
それでは、ここで問題です。左の写真はガンシナといいます。何に使うのでしょうか?。 |
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・「ゆっかぬひー」 ⇒ コチラから。
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