沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
糸満の正月は船を飾り付ける | 十六日祭り用のスーパーのチラシ |
沖縄には正月が4回あることをご存じだろうか?。Web up当初、3回としたが、4回目があることに気が付いたので、お詫びして訂正したい。
一つ目は、日本全国共通の新暦の正月。大みそかには "そば(コチラでは沖縄そば)” を食べて年越しをして元日を迎える。年賀状も配達され初詣にも行く。おせち料理は食べないが、重箱に入った沖縄独特の御三味(注1)やオードブルを食べ、子供たちはお年玉を楽しみにしている。これは、沖縄も本土と変わることはない。
二つ目の正月は、旧暦の正月である。本土復帰後は新暦の正月を祝うことが多くなったが、地域によっては旧暦の正月行事も残っている。本島南部の糸満市は、海人(注2)の町で、糸満漁港では、上の写真(HP「沖縄観光情報」さんより):左のように元旦の早朝から賑やかな彩りの大漁旗の飾り付けを行う。中国などでは、旧正月のお休みが7日間あり、クルーズ船で沖縄に観光旅行にやってくる人も多い。
三つ目の正月は、沖縄では「ジュウルクニチー(十六日祭)」と呼ばれている「あの世の正月」である。沖縄では「あの世」のことを「グソー(グショウ)」というので、「グソー(グショウ)の正月」ともいう。「グソー(グショウ)」を漢字で書くと「後生」である。スーパーでは、「ジュウルクニチー」用の食材を販売する(上の写真:右)。行事は地域によって異なり、沖縄本島の島尻では、門中墓に一族がそろって参拝し、花や酒肴を供え、うちかび(注3)を焼き、歌や三味線で祖霊を慰める。那覇、首里、本島北部の今帰仁あたりでは、重詰料理を墓前に供えて、親族や知人が集まって参拝する。 (二年続けて行うところもある。初回を新参り、二回目を又参りという)
四つ目の正月は、二十日正月である。本土でも行われる行事である。沖縄では「ハチカソーグヮチ」とか、「終わり正月(ウワイソーグヮチ)」とも呼ばれている。この日は正月の祝い納めをする節目の日で1月20日のことをいう。正月飾りを取り外したり、残った餅や正月料理を食べ尽くしたりして、正月の行事を締めくくる。この日、那覇市の辻町では「ジュリ馬祭り」が行われる。ジュリ馬祭りについて、詳しくは ⇒ コチラから。
平成30年の旧正月は2月16日、あの世の正月は3月3日(旧暦の1月16日)、二十日正月は3月7日(旧暦の1月20日)となる。
このページは、「たびらい沖縄」「新報スタイル」「糸満市観光協会」などを参考に作成した。
(注1)御三味(ウサンミ)…ご先祖様へのお供え物、重箱料理
(注2)海人(ウミンチュ)…漁師
(注3)うちかび…あの世の紙幣、紙銭ともいう。詳しくは ⇒ コチラから。
◎このサイトの沖縄の正月関連は、
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