ちんすこう

 

「ちんすこう」は、おいしくないね

本土の会社に勤めているとき、沖縄旅行に行った同僚らの土産が「ちんすこう」ばかりだった。 理由は、安い、軽い、個別包装で分けやすいなど。しかし、食べると口の中がパサパサになる。そのうえ、単調な味で、おいしくない。いつしか、「ちんすこう」は、私の会社では、お土産の「猫またぎ」と言われるようになった。意味は、猫でもこの菓子をまたいで見向きもしないと、猫を例えにしたのだった。

社内で沖縄に行くというと言う人には、女子職員が「ちんすこうだけは、お土産に買ってこないでね」と言うようになった。 女子職員は、このお菓子を出すと、皆、お茶を欲しがるので、その度にお茶も出さねばならないからだった(当時は、お茶は女子職員が出した)。私も沖縄には何度も行ったが、「ちんすこう」と「サーターアンダギー」は、決して買ってこなかった。「サーター…」は、沖縄で食べればおいしいが、持ち帰ってくる頃には、油がシミのように広がり、酸化してまずくなってしまうからである。

そんななかで、ある会社のオーナーが、県外の知人から投げかけられた一言「ちんすこうはおいしくない」に「県民のプライドにかけ、おいしいちんすこうをつくろう」と奮起した。 社員と試行錯誤を重ね、原材料の変更などで何度も試作品を作った。卵を使用することやラードの比率などに工夫を凝らし、伝統的なちんすこうにない、サクッとした食感を実現した。加えて設備投資で得ていたチョコレート製造とも融合させ、沖縄の気温でも溶けにくいチョコをまぶし「ちんすこうショコラ」を完成させた。気づけば、知人のふとした言葉から3年が経過していた。 詳細な市場分析も功を奏し、「ちんすこうショコラ」は大ヒットを果たした。タレントを起用した積極的な販売促進活動に加え、コンビニ、スーパーに卸すなど、県産土産の代表格の地位を確立し、売上高は好調に推移したという。私も食べてみたが、確かにおいしかった。

今では、この会社の「ちんすこう」は、ショコラシリーズだけでも、ダーク、ミルク、プレミアム、ホワイト、紅イモチョコ、ストロベリーチョコと幅を広げ、沖縄と同じ温暖な気候であるハワイのお土産の王者マカデミアンナッツを目指している。 そのおかげで、「ちんすこう」は、今では、土産として見事に復活し、観光客からもおいしいと言われるようになった。味も、他のちんすこう製造会社も、紅いも、黒糖、パイン、チョコ、ゴーヤ、抹茶、シークワーサー、アーモンド、バナナ、ココナツ、ヌチマース、ごま、コーヒー、プレーン、ラード、泡盛などなどを開発し、沖縄ラボによると、メインの8社のメーカーだけでも24種類出ているそうだ。「ちんすこう」は、今や超人気で、国際通りのお土産屋で、石を投げれば「ちんすこう」に当たると言っているほどになった。メデタシメデタシ。
画像は、ふるさと納税のページより

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