おばあ三話


沖縄に来る以前から沖縄の『おばぁ』は、年をとるにつれて元気になると、本やネット情報で知識として仕入れていた。読んでいると「へェ〜!」とは思ったが、実体験していないので、実感がなかった。
こちらに来て体験した三話をご紹介する。

@ 日曜日にイーオンに出かけた。わたしの年代ではイーオンと言うよりジャスコの方がわかりやすい。駐車場が一杯だったので、通路でエンジンをかけたまま空くのを待っていた。やっと、店舗寄りの角が空いたのでバックで入れようとしたら、見知らぬ『おばぁ』が携帯電話をしている。「空いたので早く来〜い」と誰かに言っているようだ。私の方が先に待っているのだからとバックブザーを鳴らしながら後退すると、腕組みした仁王立ちで、凄い形相でにらんでいるのがバックミラーに写った。気が弱い私は、早々に移動した。

A 家内から近くのスーパーで、米を買ってくるように頼まれた。そのスーパーは通路が極端に狭く、以前、豚の解体ショーの日に行ったときなどは、身動きが出来ないほどだったので、あまり好きではないが、自宅から一番近いところにあるので、よく行く。ちょうどパンが入荷したところのようで、大型台車がパンと向かい合わせの米売り場の通路を塞いでいる。しばらく待っていたが、空きそうにないので、反対側から廻ると『おばぁ』(スーパーの社員)が、パン屋と話しながら米の上で伝票をチェックしていた。「チョットすみません」と声をかけたが、無視された。再び「米を取りたいんですが…」と言ったら、振り向くことなく無言で30センチほどズレてくれた。そのスキ間から10キロの米を持ち上げたとき、連続伝票に引っかかった。恐ろしい形相でにらまれた。あのォ〜…私、客なんですが…。

B 車で走行中、信号が青なのに前の車が動かない。私の車は車高が高いので、見通しはいいが、その前は渋滞しているようでもない。歩行者信号は赤なのに『おばぁ』が、婆車を押しながら渡っていた。それも斜めに。対向車も横断歩道をまたいで『おばぁ』が渡り終わるのを待っている。その姿は「轢けるものなら轢いてみろ」と言っているような…。もしも轢いたら祟られそうな気配が…。

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