沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
最新の《追記》は一番下にあります。
「路上寝」とは、読んで字のとおり、道路で寝ることである。沖縄県のある島で、「路上寝防止対策会議」が開かれたという。会議の内容は、酔っ払いの「路上寝」を防ぐにはどうしたらいいかと、ということだったそうだ。
こんなことを警察、市など関係21団体が真剣に協議しているなんて、どんな島?
この島では、
(1)深夜まで飲酒しない
(2)店は深夜まで営業しない
(3)道路寝込みの多い場所への禁止看板の設置
という、「路上寝込み防止および禁止」の宣言をしたそうだ(「路上寝込み防止および禁止」の宣言は、ブログ「やまねこライダー I 島ライフ」さんを参照)。地元紙の Y毎日新聞から、その実態をご紹介する。
《見出し》今年すでに231件も 過去最多の去年を上回る
「Y 署管内の路上寝込み件数が5月末日時点で231件に上り、年間568件と過去最悪だった昨年(5月末時点で170件)を上回るペースで推移していることが分かったと同署が発表した。同署は初の取り組みとして、4月から路上寝込み者に警告書を出しており、今後、路上寝込みを繰り返す者には、検挙も辞さない強い構えで臨むことにしている」
また、同紙によると「沖縄県ハイヤー・タクシー協会 Y支部と I 市、Y警察署は、平成25年7月25日、「路上寝込み等による交通事故の防止に関する協定書」を締結した。締結式は Y署で行われた。路上寝込み防止に関する協定書の締結は県内で初めて」と、協定書の締結は沖縄県内で初めてとあったが、「道路で寝るのを防止しましょう」なんて、そんな締結は、全国でも初めだと思うよ。
本土でも路上で寝てしまって車に轢かれるというニュースは聞くが、人口5万人足らずの島で、1年間に路上寝が568件。島民100人に1人が年に1回は道路で寝るなんて信じられないことだ。島の名誉のため、Yとか I という伏字にしたが、こんなバカバカしいことを大の大人が真面目に「どうしましょう?」などと協議することも、恥ずかしいことだと思わないのかなぁ。移住を考えておられる皆さん!、沖縄で車を運転するときは、路上寝を轢かないよう細心の注意を!。この島では、道路で寝るのは夜だけではない。朝、子どもの通学路でも大の字になっているのだ。悲しいネェ
I島のことばかり触れたが、調べてみたら、お隣のM島(人口51,000人)では、平成24年の路上寝が年間730件(沖縄県M福祉保健所調査、平成26年3月発表)。この島では、70人に1人が年に1回、道路で寝る。上には上があるんだね。上の写真は、いづれも Y警察署提供。顔はモザイク処理してある。
◎関連ページ:「飲み屋の数は沖縄が全国一」⇒ コチラから。
《追記》路上寝にイエローカード…沖縄県浦添署が12月から路上寝をした人に、その様子を撮影したポラロイド写真付きのイエローカードを本人に渡している。上記では、離島のことばかり書いたが、本島でも深刻のようで、平成26年1月から11月末までに路上寝に関する通報は9,069件。うち浦添署管内は782件で、県内で那覇署、沖縄署に次いで3番目に多く、前年比で72件も増加。イエローカードを発案したのは同署の交通課の課長で「自分がどれだけ危険な状態だったかを知ってもらい、自分の命を守ってほしい」と期待している。
しかし、それに対して、沖縄人権協会は「撮影すること自体が問題。酔っ払っているからといって勝手に写真を撮るのはプライバシーの侵害だ」と指摘した(以上、沖縄タイムスWebより)というが、放置すれば車に轢かれるかもしれない路上寝を防ぐためなのだから、プライバシーを守るより命を優先させるべきだと思う。さらに沖縄人権協会の事務局長の弁護士は「効果が上がることを目的としているかもしれないが、酔っ払っているからといって勝手に写真を撮るのはおかしい。警察の見識が問われる」と話した(沖縄タイムスWebより)というが、見識を疑うのは、そんな発言をしている人権協会の方だよ。
参考までに12月12日にカードの配布を始め、17日までの6日間で、すでに20枚を超えたそうだ。これから年末にかけて、もっと増えそうだ。イエローカードは、本人に渡すのではなく、奥さんに渡した方が効果があると思うんだけどねぇ〜。
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《続・追記》ポケモンGOで路上寝…
平成28年7月22日から全国各地に"出現"した「ポケモン」を、ハンターたちがスマホ片手に夢中で追い掛けるなか、那覇市では、モンスターハンティングによる疲労が原因とみられる路上寝が発生した。前月末、「男性が路上で寝ている」との110番通報があり、警察官が駆け付けたところ、那覇市若狭の歩道上に20代男性が倒れていた。警察官は、泥酔して寝込んだものとみて対応したが、アルコール反応はなかったので、男性に事情を聴いたところ「ポケモンGOをしている途中で、疲れて休憩していた」と説明したという。
県外から来られる皆さん、こちらでは道路で寝る人が年間、10,000人(平成26年)もいる。1日あたり27人がどこかで寝ている。この数は年々、増える傾向にある。車を運転するとき、くれぐれも路上寝を轢かないように!。
《またまた追記》遂に路上寝禁止条例を制定…
平成28年度の県内の路上寝通報件数は平成19年戸比べ1.6倍増で、一向に減らない路上寝に対し、浦添市議会は禁止条例を制定しようとしたが、市単独での制定は難しいので、県と県警に対して制定の議案を提案したというもの。県の6月定例会に提案され、可決される見通しという(琉球新報)。路上寝禁止の施策を求める要請を決議するのは県内の議会では初めてである。
路上寝は交通事故の危険だけではなく、財布を抜き取られたり、持ち物を盗まれたりするので犯罪の被害者にもなりかねない。本土の友人に路上寝のことを話したら「おまえも気を付けろよ」と言われてしまった。
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