飲み屋の数は沖縄が全国一


(最初の3行は、飛ばしてください) ここでいう飲み屋とは、産業分類の「酒場、ビヤホール」と「バー、キャバレー、ナイトクラブ」のことをいう。「酒場、ビヤホール」とは、主として酒類及び料理をその場所で飲食させる事業所をいい、「バー、キャバレー、ナイトクラブ」とは、主として洋酒や料理などを提供し、客に遊興飲食させる事業所をいう。

というような面倒な分類はどうでもいいのだが、二十歳以上の人口10万人あたりの「飲み屋」の軒数は、
  @ 沖縄県−554.6軒
  A 宮城県−385.4軒
  B 青森県−334.3軒
  C 高知県−289.1軒
  D 北海道−297.2軒
沖縄県は、断トツの全国一である。何故多いのだろう? 最初に思い浮かぶのは、お酒を飲む人が多い。お酒が好きな人が多い。飲み始めると止まらなくなる人が多い…。確かに、お酒好きで、なおかつ強い人が、私の回りにも わんさか(注1)といる。飲み屋のなかには、朝の9時まで営業しているという店もある。以前、こんなことがあった。

サークルの新年会で夜の10時過ぎたころに、一次会がお開きになった。そのまま家に帰る人、二次会に行く人と様々だったが、その翌日の夜遅く、メンバーのBさんから私に電話があった。
Bさん「昨日、終わってからAさんと一緒じゃなかった?」
私「Aさんなら、Cさんたちと居酒屋に行く相談してましたよ」
Bさん「うん、それは分かっているんだけれど、その場に誰と誰がいたのか分からないので全員に聞いているんだ。その後、Aさんたちが飲んでいるところへ、Dさんから電話があり、Dさんたちと合流して、そこで朝まで飲んでいたことまで分かったんだ。けれど、Dさんも そこまでしか覚えてないんだ。その後、Aさんはどこかへ行ってしまって、この時間になっても家に帰っていないんだよ。今、奥さんから心配して電話があってね。探しているんだよ」と言う。

後で分かったことは、Aさんは、Dさんたちと次の朝まで飲んだ後、また、一人で馴染みの店に行って夜まで飲んで、日が変わった明け方、路上で寝ていたところを警察に保護されていたそうだ。その日の昼、奥さんは警察に引き取りに行った。Aさんと奥さんがモメたのは言うまでもないが、3日にわたって飲み続けていたなんて、アンビリーバブルである。なお、後日談だが、Aさんは奥さんの許しが出るまで "無期限禁酒" を言い渡されたそうだ。実は私のサークルで、飲みすぎて奥さんから禁酒を言い渡された人が二人いる。

飲み屋が多いのとは関係のない話で失礼。沖縄県民に、何故、飲み屋の数が全国一なの、と聞くと、皆さん、「へぇ〜、そうなの」と答えが返ってきた。結局、飲み屋が多い理由は、よく分からないのだが、勝手な想像では、沖縄では模合(注2)が盛んだから集まれば飲む、会えば飲みに行きハシゴをするのが習慣という人が多いのかなぁ?。私の回りにも、絶対に一次会で終わらない人が大勢いる。

上記の飲み屋の軒数は、「都道府県別統計とランキングで見る県民性」より。なお、飲み屋が一番少ないのは奈良県で、二十歳以上人口10万人当たり90.7軒。沖縄の1/6だ。



国際通りの屋台村
那覇市の国際通り屋台村(屋台村のHPより) 写真と本文とは関係ありません


(注1) わんさか…たくさんという意味。年配の方はご存知だと思うが、「♪〜レナウン娘がワンサカ、ワンサ、ワンサカ、ワンサ、イエィ、イエィ、エイエイ〜♪」といえばお分かりかと・・・ご存知でない方は ⇒ コチラから。音が出るので、深夜の場合は音量にご注意を。シルヴィ・バルタンが日本語でワンサカ娘を歌っている。You Tubeより)。
(注2) 模合(もあい)…複数の個人や法人がグループを組織して一定額の金銭を払い込み、定期的に1人ずつ順番に金銭の給付を受け取る金融の一形態である。 本土における頼母子講・無尽講に相当する相互扶助システムである。複数の模合をかけもちしている例も珍しくなく、飲み会の口実として用いられることも多い。掛け金は、毎月、通常5,000円〜30,000円程度である (wikipedia)。月に1回、集まって飲み会をする。友人模合または親睦模合だと、そのあと2次会、3次会へと流れるという。


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