いまだに読めない人の名前


沖縄の方の名前は、本土から来た者には読めないことがよくある。このため、私は新聞のお悔み欄を見るようにしている。多いときは見開き両面に告別式の案内がぎっしり掲載されており、亡くなった方の名前が振りがな付きなので、名前の読み方を覚えることができる。

私が本土で勤めていた会社に沖縄出身の「仲村渠」さんが入社してきた。名前で「渠」という字は初めて見た。自己紹介で読み方は分かった。一度聞いたら忘れることのない名前だが、パソコンで入力しようにも文字が変換できない(当時はワープロだったが…)。パソコンで「渠」は、「きょ」で変換できた。

平安病院

「へいあん」ではなく「ひらやす」と読む

こちらに来て6年目なので、大体の名前は読めるようになったが、未だに読めないのが「平安」の名が付く人である。浦添市に「平安病院」という大きな病院がある。本土人なら、誰でも「へいあん病院」と読むだろう。しかし、「へいあん病院」ではない。「ひらやす病院」と読むのだ。うるま市の「平安座島」は、「へんざしま」である。サークルにいた「平安名」さんは、「へんな」さんだった。平安名さんの話では、「へいあんな」さんと読む人もいると言っていた。ほかにも、「平安山」さんは、「へんざん」さんもいれば、「へいあんざん」さんや「はんざん」さんもいるらしい。

沖縄の名前は、本土と同様、地名に由来することが多いと聞いていた。ところが、漢字は一緒でも、読み方が違うことがよくある。「比屋根」は、地名では「ひやごん」なのに、名前では「ひやね」さんと読むことが多い。同様に「手登根」は、地名だと「てどこん」だが、人名だと「てとね」さんと読むことがある。「東浜」は与那原町にある地名だと「あがりはま」だが、亜大からプロ野球のソフトバンクに入った東浜選手は「ひがしはま」と読む。それが普通の読み方だけれど、沖縄で一番大きなメガネチェーンの「東江メガネ」は「あがりえメガネ」だった。


他のページでも書いたのだが、移住して来て、沖縄の方に「変わったお名前ですね」などとは、決して言ってはいけない。沖縄では、あなたの名前の方が珍しい。

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