ヤールーって何ですか?


無重力が生物の生殖に及ぼす影響を調べるため 、ロシアが打ち上げた研究用衛星「フォトンM4」 が、平成26年9月、地球に帰ってきたが、実験用の「ヤモリ」5匹は、全て凍死していたとネットニュースで読んだ。ヤモリ関連で、沖縄のヤモリについて。

夜中にオモテで何やら鳴いている。「ケッケッケッケッ…」とも、「キッキッキッキッ…」とも聞こえる。はじめは何の鳴き声だろうと思っていたが、知り合いに聞いたら「ヤールー」だそうだ。「ヤールー」とは、「ヤモリ」のこと。漢字で書くと「家守」。「ヤモリ」が鳴くとは知らなかった。沖縄では家を守ってくれると信じられ、ゴキブリやハエなどの害虫を捕食する益獣でもある。沖縄の人は、小さいときから見慣れており、素手で触っても平気な人も少なくない。中には「かわいいさ〜」と言う人もいる。私のサークルに「ヤ」で始まる名前の人がいる。新しい会員が入ってくるたびに自己紹介をするが、その人は、自分の名前は、「ヤールー」の「ヤ」に……と言って紹介する。嫌われているものを例にしたりしないだろうから、沖縄では愛されている?のだろう。

本土にいるとき、庭でトカゲを見ることはあっても、ヤモリはめったに見なかった。沖縄に来てからも鳴き声はよく聞くが、実際に見たことはなかった。私の家はアパートの3階なので、登ってこないのかと思っていた。しかし、ある日の夜明け前、ついに見た。アパートの廊下を走って雨樋の排水溝に消えた。足は素速かった。夜行性なので昼間は見なかっただけのようだ。郊外に住んでいる知り合いの移住者の家では、「ヤールー」が部屋の中を走り回ると言う。そのたびに昆虫採集のタモですくって外に出しているそうだ。彼の家では、壁や天井、網戸にまで張り付いているので、あちこちに「ゴキブリホイホイ」を仕掛けていると言っていた。ゴキブリより、よく捕れるとか。

《ご参考》沖縄でエアコン買うとき、「ヤモリガード」対応機種を勧められる。なぜなら、沖縄でエアコンが故障する原因のトップが「ヤモリ」だとか。「ヤモリ」が室外機に入り込み、電子回路をショートさせるのだそうだ。故障してサービスを呼ぶと修理代金は出張費コミで2万円。痛い出費となる(HP「何でも情報局」より)。こんなことを書いたのだが、我家のエアコンは3台ともヤモリガードを付けていない。一度に買ったので、予算オーバーしたためである。このため、ヤールーが室外機に入り込まないよう、使っていないときにはブレーカーの電源を落としている。電源をOffにしていても、通電していると入られやすいそうだ。これは、工事のオジサンが教えてくれた。

ヤモリガード

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