沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
《追記》
南城市長が同市の世界文化遺産「斎場御嶽」を保護するため、琉球王国時代から続く男子禁制を徹底させる方向で検討すると言ったのは、平成25年のこと。平成27年には結論を出すはずなのだが、本日(平成28年2月18日)現在、結論が出ていないようだ。27年度中ということなら3月末までなので、結論が出たら改めてお知らせする。
《追記》その後、いくら待っても何の発表もないので、28年10月に南城市の観光協会に問い合わせしたが、未だに結論が出ていないという返事だった。現地で観光客の案内人をしておられる方と話をする機会があったのでお尋ねすると、「そう簡単には結論は出ないんじゃないの」と言っておられた。というわけで、今のところは、男性も入場できるので、ご安心を。
「御嶽」とは、南西諸島に広く分布している「聖地」の総称 で、「斎場御嶽」は、県南部の南城市(旧知念村)にある。琉球王朝時代に政府が整備した国家的な宗教組織との関連が深い格式の高い祭祀場で、「斎場」は最高位を意味するので、「斎場御嶽」は、琉球最高の聖地といわれる(南城市のHPほか)。読み方は、「せーふぁうたき」と読む。私の友人が、今年の夏に家族で沖縄旅行をすると言ってきたとき、「さいじょう おんたけ」って、どういうところだ?と聞くので、「せーふぁうたき」と読むんだと答えたら、「何だ、滝か?」と言った。実は、私も数年前までは、聖地とは知らなかった。斎場は本土では葬儀場のことをいうので、最初は、そういう関連施設かと思っていた。たいへん、失礼をば・・・。
ところが、この地が、平成12年12月、世界遺産に登録されたことから脚光を浴び、登録前は年間3万人しかいなかった来訪者が、平成24年には40万人を越えるほどとなり、連日、観光バスか来るほどのスポットして人気を集めている(HP「NAVER」より)。
その一方で困った事態が起こっている。それは、お祈りをしている人に観光客がフラッシュを浴びせたり、大声で会話をして祈りの邪魔をしたり、順路を無視したり、立ち入り禁止の拝所に上がったりするなどのマナー違反、そして観光客増加による石畳の摩耗等といった問題である。それまで無料だった観覧料を平成19年から有料にしたり、同25年からは施設の駐車場から観光バスを含む一般車を締め出したりした。さらに斎場御嶽は本来、観光地ではなく神聖な場所で、かつては国王でさえも入れない男子禁制の場だったことから、琉球王国時代と同じ男子禁制にすることで、入域者数を調整しようという動きが出ているのだ。本土の宗教では男性中心で女人禁制が多いが、沖縄では女性こそが神の使いとして宗教行事の中心を担い、聖地はすべて男性禁止になっていた。 南城市は、現在、御嶽の男子禁制を検討中で、平成27年には結論を出すそうだが、さて、どうなるか?。
沖縄に関する著作の多い仲村清司氏の本に「神聖な場所なので写真を撮るのは遠慮しよう」と書かれてあったので、最初に行ったときは撮影してこなかったが、このページにも写真を掲載したかったので、二度目に行ったときに撮影してきた。左の写真は、三庫理(サングーイ)といわれ、三角形の空間の突き当たり部分は拝所となっている。三庫理の大きさが分かるよう人物が入った写真を撮影した。右は、三庫理から正面に久高島を遥拝。
《ご参考》斎場御嶽とともに琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産に登録されたのは、今帰仁城跡(なきじんじょうあと)、首里城跡(しゅりじょうあと)、中城城跡(なかぐすくじょうあと)、座喜味城跡(ざきみじょうあと)、勝連城跡(かつれんじょうあと)、識名園(しきなえん)、園比屋武御嶽石門(そのひやんうたきいしもん)、玉陵(たまうどぅん)の計9カ所 である。
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