沖縄県人は本当に泳げない?


先日、私の所属するサークルが海辺のリゾートホテルで合宿を行った。食後の ”ゆんたく”(おしゃべり)で、「このホテルにプライベートビーチがあるので、明日は泳ぎましょうか?」と本土出身者が言ったら 、”泳げる、泳げない”が話題になった。そうしたら、そこに居た沖縄県人は全員が「泳げない」とカミングアウトした。私も以前から、沖縄県人は泳げない人が多いとは聞いていたが、その日の参加者のうち、本土から来た人は全員が泳げるのに対し、沖縄県人で泳げるという人は一人もいなかったのである。

参加者は、全員が50歳以上だったので、沖縄の学校にはプールがなかった世代だ。この島は昔から慢性的に水不足だったので、大量の水を使用するプールを造ることができなかったのである。確か昭和50年代に旅行で沖縄に来たとき、那覇のホテルでバスタブにつかることが出来なかったことが2回あった。浴室の前に張り紙がしてあった。「水不足のため、浴槽の栓が取り外してあります。ご協力ください」と。

沖縄は、きれいな海に囲まれているのだから、いつでも泳げるではないか思われるだろうが、実は、沖縄県人は、”釣り”をする人はいても、海で泳ぐ人は多くない。理由のひとつは、紫外線が強いから。日中、裸で海に行ったら ”やけど” のような日焼けをする。もうひとつの理由は、海は神様の住んでいる神聖なところという信仰心から、海には入るものではないと、おじいさん、おばあさんから言われていたそうだ。

HPのランキングサイトを見た。泳げない人の多い都道府県は、1位−岩手、2位−北海道、3位−青森と、上位は北国ばかりなのに、4位には沖縄が入っていた。今は、沖縄の学校でもプールはあるので、若い人は泳げるだろうから、50歳以上で泳げない人ランキングがあったら、沖縄がダントツで1位だろう。

また、”潜り” も同様である。沖縄にはスキューバダイビングやシュノーケリングなどをさせてくれる施設がたくさんある。対象は潜るために来る本土人だが、教える方も、多くは本土出身者だそうだ。そういえば今年の4月、バリ島でスキューバをしていた日本人女性7人が行方不明になった事故があった。助かったお一人は、那覇市のダイビングショップでインストラクターをしている方だが、出身は三重県だった。

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