沖縄と地震


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《追記》 今日は3月11日。東日本大震災から5年目を迎えた。私は、このページで沖縄は地震が少ないと思っていたと書いたが、決してそうではない、というデータを再び見つけたのでご紹介したい。

昨年(平成27年)1年間で、沖縄では無感を含め14,568回の地震が発生したそうだ。これは、全国で発生した回数の12.2%に相当するとか。震度1以上は122回、つまり、3日に1回は、沖縄県のどこかで起きている。この追記を書いた朝も久米島、粟国島で震度1を観測した。昨年1年間、全国で発生した回数は1,842回なので、6.6%が沖縄で発生している。決して少ない数字ではない。下述した琉球大学の中村衛先生の談話では、「沖縄ハザードステーションによると、30年間に震度6弱以上の揺れがある可能性は、那覇市で38%となっており、大阪(30%)、福岡(8%)より高い。沖縄は台風災害には強いが、地震津波災害には、ここ数十年間見舞われていないので、どの程度被害に強いのか未知数だ(琉球新報より)」と懸念しておられる。

もし被害が大きいと、沖縄の場合、本土のように直ちに被害の少ない地区からの応援を求めるのは難しく、復興の物資が届くのに時間がかかるという地理的なハンディがある。普段から、非常時の準備や いざというときに備える意識が必要だ。


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今朝(平成26年03月03日)の5時過ぎ、地震があった。細かい揺れが15秒ほど続き、一旦、収まりかけたが。続いて大きな揺れとなった。ラジオをつけたら、沖縄本島は震度4、マグニチュード6.6と発表された。これだけ揺れたのは、沖縄に来て初めてである。外にいれば、「あゝ、揺れてるなあ」程度かもしれないが、寝ていたので敏感に感じた。ベッドのヘリに置いた手に力が入った。沖縄本島には火山がないので、地震は少ないと思っていた。

沖縄で大きな地震があったのは、平成22年2月の沖縄本島近海地震があるが、その前は明治44年なので、100年近く大きな揺れはなかった。防災科学技術研究所の地震動予測地図をみると、今後30年間に沖縄本島(那覇)で震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は4〜18%となっている(このページを書いた時点での予測)。これは全国的に見て平均的な値より高くなっているので、沖縄は地震が少ないと言うのは、地震保険料率が、平成18年まで、最もリスクの低い地域となっていたことによる思い込みのようだ。現在の地震保険料率は、沖縄県は2等地で、これは全国平均程度である(HP「琉球大学 中村衛研究室」、Wikipediaより)。

《ご参考》沖縄県の本島には火山はないが、県内には二つの火山がある。沖縄本島に一番近いのは、沖縄県最北端の硫黄鳥島で、昭和42年の噴火以降、無人島になった。もうひとつは、西表島北北東海底火山で、平成12年、西表島で震度5 弱の地震があった(HP「気象庁」より)。

《追記》 この地震は朝の5時11分だったが、その後、11時27分ころ、再び地震があった。豊見城市、糸満市で震度3、那覇市、名護市などで震度2だった。最初の地震について、気象庁は、緊急地震情報を出さなかったミスを発表した。同庁によると、地震は3日午前5時11分ごろ発生した地震について、当時、付近で地震波は観測されていたものの、直前の同5時8分ごろに福島県沖で起きた規模の小さい別の地震(M2.2)による地震波と誤って判断してしまった。このため福島県沖地震の一環として処理し、単独の地震と判断した場合に通常行う震度予測作業などをしなかったそうだ。たまたま、被害が少なかったこともあり、大事には至らなかった。

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