沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
このページは、平成25年7月に作成し、同26年5月と同27年9月に追記したものです。
最近、「サービス付き高齢者向け住宅」が急増している。通称、“サ高住” と言われている。この1ヵ月ほどの間で、私の知る限り、本島だけでも4施設が新規オープンした。Wikipediaによると、「サービス付き高齢者向け住宅」とは、住宅の設計や構造に関する基準、入居者へのサービスに関する基準、契約内容に関する基準の三つの基準のそれぞれ一定の要件を満たし、都道府県に登録された住宅である。この制度の創設により、民間事業者が運営する高齢者向け住宅は、事実上、有料老人ホームと「サービス付き高齢者向け住宅」の、大きく二つにまとめられることになった、とある。 つまり高齢者専用住宅のひとつである。
一室の広さは25平方メートル以上でなければならないという基準があるが、沖縄県の「サ高住・情報提供システム」を見ると、実際は、一室18平方メートル程度の施設が多い。和室換算すると6畳くらいである。トイレと洗面はあるが、部屋に台所や浴室があるところは少なく、ほとんどが寝るだけの部屋である。そんな施設にもかかわらず、費用が驚くほど高いところがある。家賃は、場所や広さによって異なり、6畳くらいの部屋なら月3万円から5万円程度だが、他に共益費が○万円、生活相談サービス○万円、健康管理サービス○万円、排せつ介護○円、入浴介護1回○円、それ以外に食事代が必要である。合計すると、一体、月にいくら支払う必要があるのか。名前は『サービス付き…」だが、決してサービスではない。なかには、水光熱費が一律、月3万円というところもあった。年寄り1人が、そんなに水や電気を使うわけがない。我家は二人家族だが、夏場のエアコン多用時でも、水光熱費は、月2万円でお釣りがくる。《注》たまたま目に付いたところがあったのでupしたが、全ての高齢者向け住宅が、そうではないので、誤解のないように。しかし、高齢者を「食い物」にしている人たちがいることは事実だ。それも合法的に。これは、詐欺まがい だと私は思う。
“サ高住”は、一室の面積が狭いので、狭い土地でも部屋をたくさん造ることができる。造るときには公的補助金も出る。このため、それまで高齢者住宅に何の実績もない、にわか “サ高住” が乱造されているように思う。こういう施設への入居を考えておられる方は、よく内容を見極めてご検討を・・・。
《追記》平成26年5月、高齢者住宅研究所が "サ高住" の調査結果を発表した。それによるとサービスや施設が標準に達していない "サ高住" が4割強あるという。サ高住は高齢者の居住の安定確保が目的であるのに、事業者側からの一方的な契約解除ができる、つまり、いつ追い出されるかわからないという問題物件が3.2%もあった。調査結果は、優良な住まいとされた物件は、わずか14.7%しかなく、標準と評価されたのが、41.7%、残りの43.6%は標準以下だった。問題物件の業者名は公表されていない。土地所有者が建設会社などの口車に乗せられ、土地の有効活用、相続対策といった安易な理由で建設されたサ高住が、全体の評価を落としているのだろう。
NEW《さらに追記》
上記のほかにも、昨今、"サ高住” の問題点が、いろいろ取りざたされている。国土交通省「サービス付き高齢者向け住宅の整備等のあり方に関する検討会」などから引用する。
・入居者あたりの職員数が少ない事業者が見られる。
・必要な資格を有しない職員により、必須サービスの提供が行われている事業者がある。
・外部サービスの利用や看取りが必要になった場合の対応について、事前説明をしていない事業者がある。
・医療機関へのアクセスの悪い地域に立地している場合、医療機関との連携・提携が行われづらい事業者がある。
・居室の広さが、20u未満の狭小な面積のものが極めて多い。
・沖縄の場合、海岸の近くに建設されることがあるが、津波発生時などの災害弱者対策を考慮していない事業者がある。
・入居者が出歩きたくとも、施設が周囲に何もない辺鄙なところにあると、外部と隔離された状態となる。
繰り返し、お伝えするが、高齢者は狙われている。悪質業者に引っかからないよう、"サ高住" 選びは、くれぐれも慎重に!。
ナビゲーションはトップページにあります。
TOPページへ