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沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
私の住んでいるアパートに小学生が4人いる。全員、登校は、お母さんが毎日、送っている。学校は、歩いても10分かかるか、かからないくらい近い場所にあるのに・・・。沖縄では、なぜか集団登校をしない。事故があったとき、引率者(保護者や上級生)が責任が持てないからとか、集団登校だと時間厳守しなければならないが、時間にルーズな沖縄の親や子にはムリという理由だそうだ。どこかの小学校で、集団登校を試みたが、集合時間に集まらないので遅刻が続出し、すぐ取りやめになったとか。もし、子連れで移住を予定している方が居られたら、集団登校はなくても、子どもは徒歩で学校に通わせよう。一人で行かせるのが心配なら、一緒に学校まで歩こう。
私が以前、本土で住んでいたところでは、小学生は集団登校していた。全員、決まった時間に集合場所に集まり、上級生が下級生の面倒を見ながら、仲良く、ワイワイ、ガヤガヤと私の家の前を歩いていった。通学路には、「見守り隊」と呼ばれるボランティアのおじいさん達が揃いの服で見守っていた。下校時にも低学年の子ども達は、集団下校で、やはり、見守り隊のおじいさん達が付き添っていた。
沖縄県の教育庁が「子どもの生活習慣調査」を発表した。それによると、学校への車の送迎は、小学生で26.2%、中学生で33.9%だという。琉大の西本先生は「夜更かしして、ぎりぎりまで寝ていて遅刻しそうだから、親に送ってもらっている。県外では、ほとんど見られない光景だ」と述べ、背景に生活習慣の乱れがあることを指摘した。寝坊してもお母さんが送ってくれるから、子ども達は、安心して夜更かしをする。私のアパートでも、毎朝、お母さんが大声で子どもを起こす声が聞こえたり、エンジンをかけた車から自分の部屋に向かって「○○、早く、しなさい!」とお母さんが叫んだり、逆にアパートの前で「お母さ〜ん、早くゥ〜!」と子どもが叫んでいる。
私は、週に2回、朝の8時半頃、ある県立高校の前を車で通る。学校の一つ手前の信号から、いつも渋滞している。信号が青に変わっても、なかなか進まない。高校生を送る車が片側一車線の路上に止まって降ろしているのだ。反対車線も同様。学校の正門前には、「送迎車の駐停車禁ズ」の看板が掛かっている。過保護なのか、過干渉なのか?。
豊見城市では、市を挙げて「てくてく登校」に取り組んでいる。3年前から先行実施しているとよみ小学校では、徒歩登校が96%に達したそうだ。朝から体を動かすことで脳が活性化して、集中力が上がり学習効率も向上したほか、太り過ぎの子が少ないなどの効果も出ているという。「やろうと思えば。できるんだ」。
《お断り》この話は、歩いて行けるところでも、車で送迎している親のことを言っており、身体的なハンディで、止む無く車を使っている人や過疎の地域に住む方々のことを言っているのではない。
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《追記》スポーツ庁が全国の小学5年生と中学2年生を対象にした運動習慣などの調査を実施したが、沖縄県の歩いて登校する子供は全国最低だった。つまり自家用車などで登校している子供がいかに多いか、今まで沖縄県内のデータはあったが、全国と比較することができなかったので、イメージだけでそう思っていた。具体的なデータをお見せする(スポーツ庁調査)。
・小学5年生男子 自家用車などで登校 全国 6.7% 沖縄 24.8%
・小学5年生女子 自家用車などで登校 全国 7.0% 沖縄 27.2%
・中学2年生男子 自家用車などで登校 全国11.0% 沖縄 28.9%
・中学2年生女子 自家用車などで登校 全国14.8% 沖縄 36.7%
ただし、保護者から言わせると、沖縄の場合は特殊な環境下にあるので、不審者による被害が心配という声もある。それを裏付けるように、中学女子の3人に1人以上は、親が送っていく。
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