辺野古って、どんなところ?


辺野古の海

沖縄県の仲井真知事(2014年退任、その後、翁長知事を経て、現在の知事はデニー玉城氏)は、米軍の普天間基地の辺野古移転のための埋め立てを承認した。これに対し、那覇市長や名護市長が批判するなど、連日、新聞で大きく報道されている。このサイトは政治的な論議する場所ではないのでコメントは差し控えるが、沖縄のみならず、全国ニュースのトップで扱われている。また、大手の新聞が、「賛成」、「反対」と、それぞれの立場を明確に表明するほど注目を集めているので、「辺野古」が、どんなところなのかをご紹介したい。
(地図は、HP「ASAHI.COM」より)。


物見遊山で出かけたわけではないが、先日、本土の友が来沖したので、本島北部からの帰りに立ち寄った。その後も、本土の友人・知人が来る度、何処に行きたいかと聞くと、「辺野古」を見たいという。そのため何回も行ったので、はじめはナビをセットしても間違えたのだが、地図を見なくても街はずれの海まで行けるようになった。

辺野古は、本島の東海岸にある大浦湾に面した町で名護市久志(くし)地区の一集落である。町を走っていても誰にも出会わないほど安閑としており、ところどころに英語やカタカナ文字の看板が目につく程度。ここから先は米軍施設キャンプシュワブというところに車を止め浜に出ると、透き通るような淡い青色から沖へ行くにつれて色が深くなる美しい海が、目の前に広がっている。遠くには海と空が一直線で境をなしている。砂浜の東に目を移すと、景観は一転して、米軍基地との境には鉄条網と有刺鉄線が張られ、辺野古移転に反対と書かれた大きな布やカラフルなリボンが、ぎっしりとくくりつけられていた。基地移設賛成派、反対派の一騎打ちとなる2週間後の名護市長選挙の告示日を間近にして、連日、議論を戦わせているとは思えないほど、波は静かだった。

その後、訪れたときは、辺野古移転反対の旗やリボンは、すべて取り外され、金網内は制服姿の警備員が巡回していた。本格的な工事が始まっていたからだろう。なお、私が訪ねた時点では、この位置から工事現場は見ることができない。工事現場の入り口は国道329号線に面してあるが、多くの警備員が整列して監視しているので入ることができない。海からはカヌーなどがあれば見ることはできる。芥川賞を受賞したことのある沖縄在住の作家、目取真俊氏は、2016年4月、抗議活動中に制限区域内に入ったとして軍警備員に拘束され、日米地位協定に伴う刑事特別法違反の疑いで逮捕された。目取真氏は米軍に8時間も拘束された。



辺野古

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