沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
自販機は日本国中、どこに行ってもある。私が住んでいる街でも国道沿いはもちろん、裏通りにさえも数え切れないほど設置してある。本土では、缶コーヒー、缶ジュース類はだいたい120円(注:平成26年4月の消費増税で130円)。しかし沖縄の自販機は安い!。私が見た自販機では、ほとんどが「〜110円」。なぜ〜110円と書いたかというと、110円以下で売っているのだ。主流は、ALL100円だが、一番安いのは、アッと驚く50円である。次いで70円、80円、90円と続く。下の写真の自販機で一番高いのは100円である。50円の缶は、サイダー、さんぴん茶(ジャスミン茶は中国語でシャンピェンツァーということから、沖縄では「さんぴん茶」と呼ばれる)、乳酸飲料などだった。
よく車で通る郊外の県道沿いに、どうしてこんな場所に?というところに自販機がある。いつも不思議に思っていたので、買うつもりはなかったが車を止めた。モーター音も聞こえ作動していたが、どこから電源と取っているのか、電線も見当たらない。見渡したが電柱もない。地下配線だと思うが、周りに人家はない。それより、車のスピードが出ている場所なので、自販機を発見したときには通り過ぎている。そんなところで誰が買うの?
激安自販機のカラクリは、賞味期限にあるとか。誰も自販機で買った飲料の賞味期限など気にしない。販売価格120円の缶コーヒーも賞味期限3ヶ月を切ると仕入れ価格は25円になる(読売新聞調べ)。大阪には10円の自販機があるという。自販機メーカーのフジタカという会社だが、10円にしたら、他の高い飲料も売れるようになったとか。目玉商品なんだネ。
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《追記》このページは、平成25年に書いたものだが、平成28年9月23日、日刊スポーツに、大阪の自販機で、賞味期限切れの清涼飲料水が1本10円で販売され観光名所になっているという記事があった。
安くなければモノが売れないデフレ時代を象徴する10円自販機は衝撃的だが、大阪の繁華街ミナミの近くにある格安自動販売機では、賞味期限切れの清涼飲料水が販売されており、フロントパネルに陳列されたペットボトルの容器には「賞味期限切れ」の張り紙があった。自動販売機を管理する大阪市内の卸売業者は、取材に対して「しっかりと賞味期限が切れていることを明記して販売している。 賞味期限はメーカーが決めるもので、少し期限が過ぎても大丈夫だし、法律的にも問題はない」と答えたという。
しかし、自販機の電気代は、大きさ、新旧、温冷の比率によっても異なるが、2〜3,000円/月と言われている。仕入れがタダでも1ヶ月に200〜300本以上売れないと採算が取れない。賞味期限切れの飲料水が、そんなに大量に確保できるのかなぁ。
残念ながら沖縄では、今のところ50円より安い自販機はお目にかからない。沖縄の自販機も平成26年の消費増税で110円が120円になったが、ALL100円自販機も依然として多い。本土では150円のペットボトルが100円で売っている自販機もある。
私は、まだお目にかかっていないが、島言葉で応対する自販機もあるそうだ(ダイドードリンコ「自販機くんの会話レッスン」より)。
お金を入れると:「めんそーれーたい」
商品を待つ間に:「はいさい ちゅうん、いぃーちぇーうがでぃうっさいびーん」
お釣りが出ると:「いっぺー にふぇーでーびる、おつり わしんみそーんなよー」と言う。文字で書いても分からないなぁ。
意味は、「いらっしゃいませ」「今日もお会いできてうれしいです」「たいへん、ありがとうございます。お釣りを忘れないでね」だそうだ。沖縄生活6年目に入った私だが、分かるのは「めんそーれーたい」、「はいさい」、「にふぇーでーびる」、「おつり」だけだった。「おつり」は、誰でも分かるね。(^-^)
《さらに追記》 このページのタイトルとは内容が異なるが、面白い記事を見かけたので、自販機つながりでご紹介しよう。
自販機と言っても飲料水だけではない。今はもうほとんど見ることもなくなってしまったが、本土には昭和40年代、うどん、そば、ハンバーガーなどの自販機があった。昔はモーテル(ラブホテルではない)と言ったが、どこのドライブインにも置いてあった。
うどん・そばの自販機は、お金を入れると、下調理済みの丼麺を湯切りして、あっという間に高速調理してくれる。早くて安いので長距離ドライバーや急ぐ人には便利だった。私も昔々、利用した覚えがある。沖縄そばの自販機は見たことがないが、SankeiBizによれば、この昔懐かしいレトロ自販機が、全国に100台ほど残っているという。希少価値が高まる一方、老朽化や閉鎖店舗の増加で、レトロ自販機は絶滅の危機にあるそうだ。しかし、そのレトロ自販機のために、山奥の自販機小屋まで、わざわざ遠方から食べに来る人が現れるなど、一部で人気を集めているという。その理由について、「昭和レトロ自販機大百科」の著者の越野弘之氏は「古いものに敏感で、なくなる前に食べておきたいと思う人が多いからだ」と話す。
今では24時間営業のコンビニエンスストアが各地に広がり、食べることに困らなくなり、レトロ自販機の役目は終わり、絶滅する方向へ向かっている。その一方で、昭和レトロの懐かしい味を求める人たちが増えているのも事実だ。レトロ自販機には、なくなればなくなるほど、人々を魅了する不思議さがある(この稿、SankeiBizより)。
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