ハイサイおじさん


「ハイサイおじさん」といえば、喜納昌吉&チャンプルーズ が歌ったヒットである。私も 本土で、よく耳にした。沖縄民謡のリズムや音階をベースにした非常に明るい曲で、今でも甲子園の高校野球、沖縄代表校は、チャンスがめぐってくると、必ず、この曲を演奏し、応援団は乱舞して大合唱する。このハイサイが、「こんにちは」という意味だということは、誰かから教えてもらったわけではないが、何となく分かっていた。

この歌は、沖縄の方言で歌われているので、私が聞いても意味は、さっぱり分からない。一番の歌詞の意味だけご紹介する。
この小僧というのは、高校生だった喜納昌吉氏(後に参議院議員を1期務めた)で、おじさんというのは、喜納家の隣に住む大酒飲みの "おじさん" だそうだ。
小僧:
ハイサイおじさん  ハイサイおじさん
夕べの三合ビンは残っとるかぁ〜?
残っとったらワレに分けてくれんかぁ〜。

おじさん:
おいおい小僧、えィ小僧
三合ビンの量をワシに
残っとるか聞いとんのかい。えィ小僧

小僧:
あのなぁ、おじさん。三合ビンで不足ちゅうなら
一升ビンをワレくれるとでも言うんなぁ〜

以上、Yahooブログ”ハイサイおじさん”ウチナーグチ(沖縄弁)翻訳より

なお、志村けんが「志村けんのだいじょうぶだぁ」のなかで歌った「変なおじさん」は、この曲のパロディであることは、よく知られている。

前置きが長くなってしまったが、今回、この曲を取り上げたのは、「ハイサイ」は男言葉で、女性は使わないということを知ったからだ(最近、一部の若い女の子は使うらしい)。沖縄の言葉には、男言葉と女言葉があり、「ハイサイ」の女言葉は「ハイタイ」という。他にも「ごめんください」は、男性は「チャービラサイ」、女性は「チャービラタイ」、「はじめまして」は、男−「ハジミティヤーサイ 」、女−「ハジミティヤータイ」 というそうだ。なお、「はいさい」という言葉は平民の言葉で士族に対して使うと、とても無礼になるとか。つまり、身分の高い人に対しては使っていけない。う〜ん、難しいなぁ!。

「ハイサイおじさん」の全歌詞を知りたい方、また、この曲をお聞きになりたい方は、⇒こちらから(You tubeより)

《ご参考》平成22年ごろ、この曲の歌詞が高校野球にそぐわないという内容の投書が地元の新聞に掲載されたことにより、応援団が使用自粛を決めたことがある。しかし、その後、「ハイサイ…」は、沖縄代表校の応援歌として広く認知されており、親しまれている歌を規制する必要があるのか、細かい詮索はせずもっと大らかでいいのではないか、といった意見が多く寄せられ復活することなった。沖縄県民の高校野球の応援は熱狂的である。「ハイサイおじさん」が流れて応援団が大合唱する光景は、他県出身の私が見ても感動的である。

◎このサイトの沖縄の歌関連は
 ・「チンダラカヌシャマヨ」って、どういう意味? ⇒ コチラから
 ・「芭蕉布」歌詞の意味 ⇒ コチラから

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