テーゲーな引っ越し屋


ついに引っ越しをした。沖縄県内では初めての引っ越しである。そのため、引っ越しの専門業者に費用の見積もりをしたときの話をしたい。

最初に、ネットで沖縄の「引っ越し一括見積もりサイト」に依頼した。複数の業者から見積もりが来ると書いてあったのだが、見積もりがきたのは1業者のみだった。それでは比較が出来ない(このサイトは、その業者が運営しているのかなぁ?)。沖縄在住の方に「引っ越しは、地元の業者の方が安い」と聞いたので、電話帳に広告が載っている地元の業者にネットで依頼した。メールで返事をしてほしいと希望したのだが、電話が架かってきた。「訪問して見積もりたい」と言うので、「運ぶ荷物は、全て貴社の指定フォーマットに記入したとおりなので、概算でいいから見積もりをして欲しい」と伝えたら、「ハイ、ご連絡します」とは言ったが、それっきりで返事はなかった。返事もしてくれない業者に催促する気はなかったので、違う地元の会社に電話で依頼したら、翌日に来て、見積もり金額を提示してくれた。そのとき、こちらから値引きをしてくれとは、ひとことも言っていないのに「提示した金額は自分の裁量で出せる金額なので、上司と相談すれば、もっと安く出来る。夕方までには電話します」と言ったが、その日には連絡がなかった。その翌日も待ったが、何の連絡もない。いい加減なのか、やる気がないのか分からないが、連絡をしてこない地元2業者の印象は、極めて悪い。

沖縄方言では、こういうことを「テーゲー」というそうだ。漢字で書くと「大概」。つまり、適当、おおよそ、大体という意味だが、根底には「許しあいの精神」があるという。細かいことや過ぎたことは気にしないということから、この言葉が沖縄では「ホメ言葉」にもなるというから理解に苦しむ。「テーゲーにしとけ!」(私の出身地では「いい加減にしなさい!」と言う意味で「大概(たいがい)にしとけ」と言う)。地元の業者からは返事がないので、全国ネットの会社に電話をしたら、翌日、来てくれた。見積もり金額の比較より、誠実な態度が決め手になった。金額だけなら地元の業者の方が安かったが、いい加減なところには依頼できない。

全国ネット会社の営業マンは「沖縄の人は、地元の業者を使うことが多い。本土から来た人は、本土の業者を利用されることが多い。沖縄の人には、地元の業者の方が波長が合うのだと思う」と言う。しかし、その営業マンも、苗字から察すると沖縄の人だ。私から見たら、約束したことさえ守らない地元業者の営業マンは、2人とも営業をする資質に欠けている。これで営業が出来るなんて不思議な気がする。考え方の違いなのかなァ?。私の基準は、ごく普通の感覚だと思うのだが…。皆さんのご意見は、いかに?。

  ナビゲーションはトップページにあります。

   TOPページへ