沖縄がっかり土産


このサイトで、日本三大がっかり名所(注1)はすでにご紹介したが、先日、ポータルサイトgooが、「もらってがっかり ご当地銘菓」を発表した。

以下、gooランキングから転載。
旅行のお土産と言えばお菓子が定番ですが、もらったお菓子があまり美味しくない…なんて事はありませんか? 地元の特性や特産品なんかを利用して作られる名菓は、美味しさよりも意外性や名称のインパクトを優先して作られるものも多く、いつでも食べたい!と思えるようなお菓子はなかなか無いと思います。
そこで今回は「もらってガッカリご当地銘菓」をアンケート、ランキングにしてみました。 いちばんガッカリされている名菓は、一体何だったのでしょうか?
 1位 ちんすこう(沖縄県)
 2位 ういろう(愛知県)
 3位 東京ばな奈 (東京都)
 4位 雷おこし(東京都)
 5位 うなぎパイ(静岡県)
 6位 鳩サブレー(神奈川県)
 7位 八つ橋・生八つ橋(京都府)
 8位 白い恋人(北海道)
 9位 一六タルト(愛媛県)
 9位 サーターアンダギー(沖縄県)---以上、gooランキングより

という結果だった。堂々の !?日本一に輝いたのは、「お土産の猫またぎ」(注2)といわれる沖縄の「ちんすこう」だった。パサパサの食感ながら、ラードを使用しているので独特な風味があり、元々、琉球王国の高貴な方しか食べられなかったお菓子なのだが、有名というだけで、もらった人からの評価はかなり低い。

実はこの菓子、買う方には @安い(これは重要)、A 軽い(旅行の帰りだからこれも大事)、B 日持ちする(日持ちのしない菓子は土産に向かない)、C ひとつひとつ包装されている(バラマキ土産として職場用に最適)という四拍子そろった土産なのである。私も、40年くらい前に初めて沖縄に来てから、ず〜〜〜っと、職場用沖縄土産の定番にしていた。その後、沖縄旅行ブームで行く人、皆が皆、申し合せたように「ちんすこう」を買ってくる。今では、チョコ味、バナナ味、黒糖味、紅芋味…と味の違う「ちんすこう」が増えたが、当時は一種類しかなく、どれも同じ味なので食傷気味となり飽きられてしまう上、食べるときは、水分なしでは食べられないという欠点もある。もらう方は「また、これか (--、)」となるので、がっかり1位になったのもうなずける。

同点9位になった沖縄の銘菓・サーターアンダギー(以下、「サーター」という)については、こんな話を聞いた。沖縄旅行の初日、那覇市内の有名サーター店で、出来たて(揚げたて)を食べたらすごく美味しかったので、お土産に買った。2泊して3日後に家に帰った。その翌日、会社に持って行った。硬くてパサパサで、全く美味しくなかった。
実は、あったかくてサクサクした揚げたてのサーターは、とても美味しい。3日も経てば、揚げ油が酸化して味と風味が落ち、硬くなってしまうので、きっと美味しくなかっただろう。ミスタードーナツだって3日も経ったら美味しくないはず。ミスドの公式発表では、いずれも賞味期限は「今日中」である。サーターは、その場で食べるならいいが、土産には向かない。

しかし、上記の ガッカリ菓子ベスト10のうち、2位の「ういろう」は1位に推薦したいくらいだが、3位以下は、個人的には好きな菓子ばかり並んでいる。3〜4位の「東京ばな奈」や「雷おこし」も、たまに食べると美味しい。5位の「うなぎパイ」は、昔から浜松はもちろんだが名古屋に行ったときも、名駅高島屋の地下かセントレアで春華堂の「うなぎパイVSOP」を必ず買う。6位の「鳩サブレー」も、決して嫌いではない。7位の「生八つ橋」も地元のデパートやスーパーで京都物産展をやれば買って帰る。8位の「白い恋人」も1箱の枚数の種類が多く、部署の人数に応じて選べるので北海道旅行の職場用の土産として最適。サンドされたホワイトチョコが甘すぎもなくクッキーとよくマッチしている。9位の「一六タルト」は、私は何度も愛媛県の一六本舗や栗タルトのハタダからネットでお取り寄せしている。やはり、人の味覚は十人十色だなぁ。

上の表にはないが、13位の「もみじ饅頭」は沖縄のスーパーでも ”イオン” で時々見かける。14位の「赤福餅」も、沖縄ではデパートりうぼうに年に一度はやってくるので買いに行く。ただし、2個入りの銘々箱は売っていないので折箱で買う。その日か翌日のうちに食べないと固くなるのだが、我が家は二人なので、二人で8個は多すぎるのが難点。

「ちんすこう」の写真は、以前、メーカー別食べ比べをしたのでたくさん持っているが、どれも製造元が分かってしまうので、下の写真は製造元が特定できないよう包み紙の写っていなかったWikipediaからお借りした。



ちんすこう サーターアンダギー
ちんすこう サーターアンダギー

(注1)日本三大ガッカリ名所…札幌時計台、高知のはりまや橋、そして守礼門。
(注2)お土産の猫またぎ…猫は魚が好きだが、その猫が好物でも見向きもしない。つまり見向きもされないもののことをいう。

◎このほか、このサイトの沖縄土産関連は
  「チョットおしゃれな沖縄土産」⇒ こちらから
  「沖縄のお土産」⇒ こちらから
  「松山容子のボンカレー」⇒ こちらから
  「ちんすこうの元祖は?」⇒ こちらから
  「ホンモノの黒糖とは?」⇒ コチラから
  「多良間島のぱなぱんびん」⇒ コチラから
  「沖縄のパインナップル」⇒ コチラから

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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。