那覇市民は牧志公設市場に行かない


牧志公設市場


《お知らせ》
建て替え工事を進めていた第一牧志公設市場が2023年3月19日、新装開店いたしました。詳しくは ⇒ コチラから

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那覇市では2年に一度、日常生活に関する市民の意識調査を実施している。このほど、2016年の調査結果を発表した。

それによると、那覇市民は、牧志の公設市場などのマチグァー(注1)の利用度が、「全く行かない、年に1,2回以下、月に1,2回以下」という人の合計が9割近くで、前回より増加しており、市民のマチグァー離れが進んでいることが分かったという。

私が初めて沖縄に来た昭和40年代の終り頃、今は閉店した三越で買い物をした後、牧志公設市場に立ち寄った。そのときは、まだ、観光客も少なく、買い物かごを持った地元の方々ばかりだったように思う。それが今や地元の方の姿は消え、国際通りも牧志公設市場も観光客ばかり。聞こえる言葉は中国語ばかりだ。

下の表は、那覇市民が国際通りやマチグァーへ行く回数の調査である。市民の足が遠くなった原因について、公設市場の組合長は観光色の強さと老舗店の減少を挙げている。実は私も、コチラに来てから買い物をするために国際通りや公設市場へ行ったことは一度もない。国際通りに行ったのは、「ガイドと歩く那覇まちま〜い(注2)」で街歩きをしたり、千ベロ(注3)に行ったり、久茂地にある沖縄唯一のデパートへ行くだけである。

行かない理由は、土産物の店と飲食店ばかりで行く用事がない。ほしいものがあったとしても観光客が相手なので値段が高い(と、私は思っている)ので、ほかで買う。駐車場が無料ではない。日曜はトランジットモール(注4)で車では行けない。平日でも、道路はいつも大渋滞。私は現地の人と変わらないくらい色黒になったので勧誘されることはないが、客引き、呼び込みが強引でウットオシイ。けばけばしい色の看板や店内の配色は私の好みではない。また、店によっては、沖縄音楽の大音量で客引きをする…などなど。



統計資料
那覇市民が国際通りやマチグァーへ行く回数(市役所発表の市民の意識調査2016より)


(注1) マチグァー…市場、商店街という意味だが、那覇市には牧志の公設市場以外、栄町市場、平和通り商店街、農連市場などがある。
(注2) 那覇まちま〜い…人、まち、出逢い、再発見をテーマにガイドの案内を聞きながら那覇の街めぐりをするツアー。那覇市の観光協会が主催。季節ごとにたくさんのツアーがあるが、今年の春は30コース、夏は20コースほどある。
(注3) 千ベロ(せんべろ)…最近、国際通り周辺に乱立している居酒屋。千円でベロベロになるほど "安い" が売り物。店に入りきれずに外で飲むこともあるほど。トイレのない店もあり、客がところかまわず用をするので、市がトイレを貸してくれる店などを募集している。
(注4) トランジットモール…那覇市では毎週日曜日、正午から午後6時まで国際通りは車両通行禁止となる。国際通りの車の通行はもちろん、横断も出来ない。



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