沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
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《追記》「うめーし」が復活した
このページで、沖縄の伝統箸「うめーし」が、製造元に後継者が居なくなって廃業したので、2019年、消滅の危機となったしたとお知らせしたが、2021年、救世主が出現した。
それは、沖縄の就労支援センター「心輪(しんわ)」が製造を名乗り出たというのだ。1年半ほど前から試作を続け、この程、ついに完成させ、2021年5月20日から販売を開始した。箸1本に塗料などを7回重ねるため、完成までは1週間半を要し、1カ月で出荷できるのは800〜1000膳ほどなので、大量生産はできない。
「元祖沖縄県産赤黄うめ〜し」は1膳500円(税込み)、10膳入りで4500円(税込み)で販売する。当面は沖縄県内でしか販売しないが、今後取り扱う店舗を増やすほか、県外の人も手に取れるようネット販売やセレクトショップのビームス(東京)でも取り扱いを予定しているという(このnewsは、沖縄タイムスを参考に作成)
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《追記》「うめーし」が消滅する?
沖縄県民の愛用する黄色と赤色の箸が消滅の危機にあるという。何故なら、この箸を造っている鹿児島のメーカー竹材加工業「中西竹材工業」が廃業したからだ。この箸の正式名称は「竹塗箸」というのだが、製造している会社は2019年6月に廃業し、生産がストップしてしまった。廃業の理由は、1本ずつ手作りしていたが、職人の高齢化が進み、後継者もいなくなってしまったからという。
沖縄県内では10本入り300円前後で売られており、多くの沖縄そば店や食堂で使われているが、メーカーの在庫6,000本がなくなった時点で出荷が終了する。沖縄の文化がまたひとつ消えてゆく。なお、2019年7月26日現在、アマゾンで10本入りが520円で売られている。この箸が欲しい方は、早めに注文を。ただし、商品の中で「沖縄風」というのは、沖縄の「うめーし」ではないのでご注意を(追記おわり)。
最近は沖縄でもマイ箸、マイ茶碗の家もあるようだが、多くの家庭では、箸と茶碗は家族全員で共用している。箸は円筒形の箸立てに同じ箸が人数分、入っている。沖縄では、箸のことを「うめーし」という。漢字だと「御箸」と書く。ただし、ただの箸ではなく、下の写真の左のような箸のことをいう。上が赤、下が黄色に塗ってある。赤の部分は滑り止めのため漆(うるし)を塗り、黄色の部分は殺菌のためウコンが塗ってある。なぜ、この色なのかは諸説ある。
1. 中国から伝わってきたという説
・ 赤は「太陽」
・ 黄は「月」
2. 沖縄の人が考えた説
・ 赤は「情熱・魔よけ・人の血」
・ 黄は「太陽」
3. 漆(うるし)殺菌説
・ 赤は漆(うるし)で、すべり止め
・ 黄はウコンで着色(抗菌・殺菌効果)
このほかにも、元々の語源は「おみはし(御御箸)」から変化したとか、鹿児島から伝わったという説などもある。どれが本当なのかは分からない。本土で流通している箸は、木やプラスティックでできていることも多いが、沖縄の御箸は竹製である。もともと箸という漢字は「竹かんむり」なので、本来の箸は竹製が正統だったかもしれない。この「うめーし」は、昔は一部の身分の高い階級しか使わなかったそうが、今では普通にスーパーでも売っている(以上、沖縄検定などより)。なかには漆やウコンを使っていない、ただ色を塗ってあるだけの廉価品もあるので、もし、買うときはご注意を!。
なお、名前は「うめーし」だが、この箸で食べると、本当に「うめぇ〜」かどうかは、何とも言えない。(^-^) また、楽器店に行くと、うめーし色のドラムのスティックも売っている(上の写真:右、那覇経済新聞さんのHPよりお借りした)。名前は「赤黄塗り 沖縄ドラムスティック」という。那覇市の高良(たから)レコード店で売っていた。今も売っているかなァ?。
なお、いままで「うめーし」と表現してきたが、正確な発音は「んめーし」だとか。「ん」で始まる沖縄言葉は、⇒コチラから。
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