「よーかびー」って何?


今月の6日は、旧暦の8月8日である。この日は、沖縄では「よーかびー」といわれている。漢字で書けば「妖怪日」と書く。旧暦の8月は、マジムン(魔物)や魑魅魍魎が出現する不吉な月とされ、特に旧暦8月8日から15日ごろにかけては、火の玉や悪霊が出没するので、火事や死など不幸の前兆とされた。そのため、沖縄では いろいろな厄払いの行事が行われる。

昔は、集落が見渡せる高い場所から火の玉が上がる家を見張った。もし火の玉は現れたら不吉の前兆なので、厄払いの祈願をしたり、小豆などを炊き込んだ強飯(こわめし)を、ヒヌカン(火の神)や仏壇にお供えする。これはハチグワチカシチー(八月強飯)と呼んでいる。

また、ススキで作ったサン(注1)を、屋敷の四隅や門などに差し込んだり(シバサシの厄払い)、屋根や屋敷門口、軒などに同じくススキで作ったゲーン(注2)を差して悪霊や悪鬼の侵入を防ぐのである。ススキは繁殖力が強く、その形が剣を連想させる事から、マジムンを寄せ付けない力があるとされ、厄払いの効果があるといわれている。また、地域によっては厄払いのため爆竹を鳴らすこともあるそうだ。沖縄で弁当を買うと紙製の小さなサンが上に乗っていることがある。これは、お弁当が傷まないようにという おまじないである。なお、サンはゲーンより小さいことが多い。



サン ゲーン


(注1)サン(上の写真:左)… ススキと桑を束ねたもの。または、ススキを結んだもの。
(注2)ゲーン(上の写真:右)…ススキの葉を1、3、5と奇数枚にして束ねて十字の形に結んだもの。

以上、『最新版 沖縄コンパクト事典』HP「おきなわきなわ物語」などを参考に作成。
沖縄の魔物(まもの)について詳しくは ⇒ コチラから

このほか、「よーかびー」とは関係ないが、旧暦8月8日は、数え年88歳の米寿の祝いなので、沖縄では米を山盛りにして、斗かき(トーカチ)に見立てた竹筒を立て、お祝いに来た客に酒を振る舞う。これをトーカチ祝いといって、親戚一同とともに盛大にお祝いをする。これも沖縄の伝統的な風習である。



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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。