沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
このサイトの「車の運転」のページでも書いたが、Yナンバーの車と事故を起こすと極めて難しい事態となることもあるので、沖縄で車を運転するときは、細心の注意をお願いしたい。
「車の運転」で書いたことと一部、重複するが、「Y」ナンバーとは、沖縄では悪名高い駐留米軍関係者の車のナンバーで使われている車番のことである。日本では右ハンドルに左側通行、アメリカとは全く逆なので事故も多い。それに加え、彼らと事故をすると、当然のことながら、ややこしくなる。警察も来るが米軍警察も来るので、英語が使えないと意思が十分に伝わらない。また、加害者は自分に過失があっても認めようとしない。何しろオスプレイが海に「墜落」して機体がバラバラになっても「不時着」というくらいだから…。加えて、彼らは事故を起こしても基地内に逃げ込めば逮捕されなかったり不起訴になることを知っているので、逃げる者もいる。そうなると任意保険が使えず泣き寝入り、治療費、修理代などがすべて自腹ということもある。米軍関係車のナンバーは、ほかにも「A」や「E」もある。「A」は軽や二輪車。「E」は海外から直接持ち込まれた車。このほか、H、K、Tなどもあるそうだが見たことはない。ところで「Y」とは、Yokohamaの略。この制度は横浜で始まったのだ。参考までに言うと、Yナンバーは、沖縄県下に約2万8千台あるそうだ。 では、沖縄で車を運転するときに知っておきたい事例を沖縄タイムスの城間陽介記者がレポートしているので、ご紹介しよう。
今年の1月20日、読谷村の国道58号で男性米軍関係者が運転する車が対向車線に進入し、計4台の車を巻き込む事故が発生した。被害者の1人の女性が、事故から4カ月以上がたった現在も破損した車の修理費や弁償がないと訴えているのだ。典型的な「Yナンバー車」による交通事故だ。加害者は対物賠償の任意保険に未加入だったとみられる。女性は「米軍駐留ゆえの事故。なぜ個人に負担が降りかかるのか」と泣き寝入りの現状に憤る。
事故は1月20日午後7時すぎに発生。女性によるとYナンバー車は中央分離帯を越え「ひっくりかえった状態で飛んできた」。あわや正面衝突だったが、女性にけがはなかった。嘉手納署によると、巻き込まれた4台のうち1人が軽傷。署は運転手の男を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで書類送検した。
事故後、女性は米当局から運転手の名前と連絡先を伝えられ、補償のやり取りを直接するよう促された。しかし電話はつながらなかった。そのことを米当局に告げると、「運転手は任意保険に入っていないようだ」「補償の窓口は沖縄防衛局になる」と説明されたという。
女性は今度は防衛局に連絡。すると「海兵隊に補償するよう促す」(防衛局)との返答があったという。だが現在までに進捗の報告はない。女性は「手続きに従ったのに何も進まない」と困惑する。車の修理代は自らの車両保険を使ったため保険料が上がった。車を修理している間1カ月は、レンタカーを借りての通勤を余儀なくされた。
米海兵隊は沖タイ紙の取材に「(任意保険加入義務の)規則に従わなかった個人は行政処分、懲戒処分の対象になる」とし、女性への補償の見通しは示さなかった。沖縄防衛局は「個別具体的な状況について回答は差し控える」とし、当事者間で示談が困難な場合は日米地位協定の規定に従うと回答している。同協定では「日本側が被害請求報告書を米当局に交付すれば、米当局は金額を含めて支払いの可否を判断する」とするが、女性のケースが同協定に合致するかどうかは不明のままだ。
女性は「私のように補償が進まず困っている人は他にもいると思う。日米当局が問題改善に本腰入れて取り組んでほしい」と求めた。米軍は自家用車を持つ米軍人・軍属に対し自賠責と任意の二つの保険加入を義務付けている。違反した場合は免許停止または取り消し処分となる。しかし米軍関係者がよく利用する沖縄本島中部の自動車販売業者によると、車は米軍関係者個人で売買されることも多く、車両や保険の名義変更をしないまま乗り続ける人もいるという。
客の9割以上が米軍関係者という別の販売店の男性スタッフは「未保険は多くの場合、事故を起こしたり、米基地ゲートでの抜き打ちチェック、車の新規購入時に発覚する」と話す。自動車を販売する際、購入者本人に代わって基地内の自動車登録事務所と日本の陸運事務所で手続きする男性スタッフは「車の保険や名義が変更されていないケースをたまに見かける」と明かす。また、加害者の配属先が変更され沖縄を離れると本人と連絡がつかなくなるケースも少なくない(城間陽介記者のレポート終わり)。
沖縄では米兵がらみの犯罪は後を絶たない。昨日今日の新聞には、@右折の軍属が運転する車が右折のバイクに衝突し、バイクの男性が死亡した。A酒気帯び運転の空軍兵長を逮捕。Bタクシー運転士を殴って料金を踏み倒した海兵隊員を逮捕したが「覚えてない。弁護士が来るまで話さない」と供述している。C海兵隊員が職務質問され、基準値の2倍のアルコールが検知されて逮捕されたのだが、本人は飲酒を否認している。殺人、強盗事件も起こるたびに在沖米軍の司令官は「二度と繰り返さない」と言うが、守られたことはない。ましてや、傷害事件、交通事故は日常茶飯事である。
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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。