新宿署より那覇署の方が多いって、何?


沖縄県警のパトカー

答えから先に言うと、110番通報の件数だった。1年間で110番通報が一番多かった警察署は、実は、何と何と那覇署が全国トップだった。また、人口10万人当たりの通報件数も、都道府県別では沖縄県が全国一という驚きの結果だった(上の写真はHP「湘南ミニカーミュージアム」さんからお借りした)。

発表によると、1年間に那覇警察署が対応した110番は、いたずらや無言電話などを除くと4万7722件(前年比145件増)だった。その件数は、国内最大の繁華街の新宿区歌舞伎町を管轄する警視庁新宿署の約4万3千件を上回り、11年連続で全国1位となったのだ。那覇警察署は110番が多い理由を「観光客の増加や交通量の多さのほか、松山や栄町など繁華街を管轄しているため」と分析しているという。

通報の内訳は、交通関係が1万1747件(24.6%)で最も多く、続いて免許更新や道を尋ねる緊急性のない各種照会が9103件、要望・苦情・相談が7366件だったというから、110番の全てが犯罪がらみでなくてホッとしている。緊急性のない通報は、うそ・誤報を含めると全体の34.6%を占めた。

また、沖縄特有の路上寝(注)など、泥酔者に関する通報は6095件で、全体の12.8%を占めたという。泥酔者の通報は夏に集中しているそうだ。しかし、夏に多いというだけで、沖縄は冬でも暖かい日が多いので年中発生している。私の所属するサークルの知り合いも、忘年会の翌朝、奥さんから「主人が前夜から帰ってこない」というので皆で手分けして行きそうなところを探していたら、昼前になって、警察から奥さんに電話があった。「昨晩、お宅のご主人が路上で寝ていたので保護しています。引き取りにお越しください」と。

県警全体の受理内訳は交通関係が5万707件(30.8%)で那覇署と同様最多だった。月別では、夏休みで観光シーズンの7〜9月の通報が多く、曜日別では行楽客の多い土日に集中している。時間別では、午後4〜6時が最も多い。携帯電話やスマートフォンからの発信が8割を占め、いたずらや無言電話などは2万6544件あった(ここまで琉球新報などを参考に作成)。

ご参考までに人口10万人当たりの都道府県別件数ベスト10は、
1 沖縄県 11,085.0件
2 東京都 10,867.6件
3 京都府 10,012.9件
4 大阪府  9,896.0件
5  愛知県  9,066.4件
6  福岡県  8,460.7件
7 神奈川県 8,044.1件
8  岡山県  7,628.9件
9 埼玉県  7,514.4件
10 千葉県  7,513.9件
この表は、HP「都道府県ランキング・比較系ブログ|くにとりサーチ」より

(注)路上寝(ろじょうね)…酔って路上で寝ること。沖縄は断トツで全国一。詳しくは ⇒ コチラから


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