沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
今日10月2日は、旧暦9月7日にあたり、沖縄では「カジマヤー祝い」をする。本土では聞きなれない言葉だが、沖縄の言葉でで「カジマヤー」とは風車のことで、この日は長寿の祝いをする。別名「風車祭」ともいう。この日は満96歳、数え歳で97歳になった人にカジマヤー(風車)をもたせて、赤い頭巾とちゃんちゃんこ(女性は青・黄色の紅型の上に赤い打掛)を羽織らせ、色鮮やかに装飾されたオープンカーなどで集落をゆっくりパレードする。オープンカーのカジマヤーは写真でしか見ていないが、装飾されたリヤカーでのパレードは見たことがある。離島では牛車を使うこともあるそうだ。
カジマヤーのお祝いはたいへん華やかで、長寿にあやかろうと親戚だけでなく、地域の人たちみんなで盛大にお祝いする。上の写真は、沖縄タイムスに掲載された祝賀会パレードのワンシーンである。離島では 学校の鼓笛隊が加わるなどして島ぐるみで祝われることもあるという。その様子は新聞に大きくとりあげられる。沖縄に転居して来た最初の年の10月、新聞に「カジマヤーで道ジュネー」と大きな見出しがあった。「カジマヤー」も「道ジュネー」も意味が分からなかったので、私が通っていたボランティア先の人に訊ねた。意味は、長寿のお祝いで、町の中を練り歩く行列のことだと教えてくれた。
文献によれば、明治のころまでのカジマヤーは模擬葬式の儀式で、死に装束を着せ、集落の7つの四辻(カジマヤー)を回ったという。カジマヤーの名称も「風車」ではなく「四辻」からつけられたものという説もある。
なお、厚生労働省が公表している生命表によると、96歳まで生きる確率(生存数)は男性は6.125%に対して、女性は19.039%だとか。ということは、女は96歳まで生きるのは100人に20人だが、男で96歳まで生きられるのは100人に6人しかいない。 (--、)
このページは、Wikipedia、沖縄大百科 Weblio辞書などを参考に作成。写真は、沖縄タイムスからお借りした。
なお、「カジマヤー」とよく似た言葉で、「がちまやー」がある。詳しくは、コチラから。
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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。