沖縄県人の健康は危機的状況


このサイトで、以前、沖縄県の平均寿命が、平成25年の発表では、男性が25位から30位に下降し、女性がトップから3位に転落したということをお知らせした。詳しくは⇒コチラから

昔から沖縄は長寿の県といわれてきた。私も疑うことなく そう思っていた。私なりにその理由を考えるに、冬でも温暖な気候があげられる。こちらに住み続けていると、本土に戻りたいとは思わなくなる。もう、本土の冬の寒さには耐えられそうにないからである。もう一つの理由は、イチャリバチョデー(人、皆兄弟、詳しくは⇒ コチラから)の言葉のように、おおらかな性格の人が多く、もめ事も少なく、ストレスが少ないのもご長寿の方が多い要因のひとつだろう。このため、平均長寿が長らく全国一だった。下がってきたのは、男女とも何年も前から肥満率全国ワースト1となっていることである(男性は15年連続全国トップで二人に一人が、女性は三人に一人がおデブさん)。というのも、人が集まればバーベキューというほどの肉(脂肪分)の摂りすぎ、加えて3食プラスおやつはサーターアンダギーや天ぷらというくらいの油の摂りすぎ、歩いても5分とかからないくらい近いところへ行くにも車を利用するので、体を動かさないなどが原因であろう。

平均寿命が下がったといっても、男性は最下位ではないし、女性は3位を維持している。しかし、これは、あくまで平均寿命のお話である。先日、新聞に「健康寿命」は、沖縄が全国最下位という記事が掲載された。「健康長寿」とは、人が生きる期間を表す平均寿命のうち、健康に過ごせる期間を表す。つまり、平均余命のうち、寝たきりになったりせず、要介護状態でもなく、健康で日常生活を送ることのできる期間のことである。

平均寿命のうち、健康に生活できる期間の割合が高い男性の1位は茨城で、ついで山梨、栃木と続く。女性の1位は静岡で、茨城、栃木が続く。茨城の男性の平均寿命は、全国36位、女性は44位とかなり低いのだが(HP「日本の統計」より)、生きているうちは元気に暮らしているのに対し、沖縄は、平均寿命は長いが、寝たきりや要介護の期間も長いということになる。長生きしても、寝たきり期間が長くては意味がないなぁ。

以上の通り、沖縄の高齢者の健康は深刻であり、危機的状況にある(以上、聖徳大学栗盛須雅子先生の平成22〜26年の介護保険認定者数の調査結果を参考に作成)。

平均寿命に占める健康寿命の割合

順位 男性 順位 女性
茨 城 93.0 静 岡 87.1
山 梨 93.0 茨 城 87.1
栃 木 92.9 栃 木 87.1
45 京 都 90.8 45 京 都 84.3
46 大 阪 90.6 46 沖 縄 83.7
47 沖 縄 90.4 47 大 阪 83.7

※小数点第2位で四捨五入「琉球新報」より



余談だが、先日、麻生太郎副総理兼財務相が、北海道の小樽で開かれた自民党の講演会で「90才になっても老後が心配だと訳の分からないことを言っている人がテレビに出ていたけれど、お前いつまで生きているつもりだよ」と述べたという(Yahooニュース)。麻生氏に こんなことを言われないよう沖縄の皆さん、健康長寿になろう

◎このサイトの健康関連は、
 ・沖縄県の平均寿命 ⇒ コチラから
 ・沖縄県人のメタボは全国一 ⇒ コチラから
 ・たまには歩け、沖縄県人 ⇒ コチラから


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