「うなぎ」の養殖にチャレンジ


台湾で養殖されたウナギは、大半が日本に輸出される。ただし、異変が起こっている。台湾ではウナギの稚魚が不漁となり、今年(2018)は、日本国内で取り引きされるウナギの価格が、とんでもなく高騰する恐れが出ているらしい。

去年から今年にかけて、台湾では、これまでのところ極端な不漁となっていて、このままのペースで推移すれば、シーズン全体の漁獲量は4トン余りだった前のシーズンの10%から20%程度にまで落ち込み、過去最低となる可能性もあるというのだ。

さて、沖縄本島に大宜味村(おおぎみそん)という村がある。人口は3,000人ほどで、私が住んでいる地区の自治会より人口が少ない小さな村で、大半は山地か森林である。この村は、私には「芭蕉布(ばしょうふ)の里」というイメージがある。

その大宜味村で、ウナギの完全養殖の研究とサプリメントの販売に取り組む研究所ができという話をラジオで聞いた。できるのは平成30年の秋だそうなので、半年以上も先の話である。ニホンウナギの完全養殖は従来、困難とされてきており、果敢にも、これにチャレンジする。ただし、現時点では、成功するかどうかは未知数だとか。果たして、この研究所が、うな丼の救世主になれるか?

当面は、元気で大きいウナギの卵は完全養殖の研究に使い、小さい卵はサプリメントにして販売する。製品の製造は静岡県の三生医薬に委託する。卵のサプリメントは、体脂肪減少効果があるという。施設の場所は、国立公園「奇跡の森」に指定された塩屋湾に面したところで、環境省から設置許可も受けているそうだ(情報はラジオ沖縄ニュースより)。


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背景の「読谷山花織」は、「ゆたんざはなうぃ」または、「よみたんざんはなおり」と読みます。琉球王朝のための御用布として織られていました。絶滅寸前だったものを、昭和39年に読谷村で「幻の花織」として復活しました。