沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
日曜日に本土から来る友人を迎えるため那覇空港へ行った。空港前の道路は、時計回りしかできないので、沖縄西海岸道路から入った私は、国際線ターミナルの前を通り過ぎ、国内線ターミナルの南端まで走り、そこで360度回り込んで空港到着口前の道路に出るつもりだった。しかし、360度回ったところで先に進めなくなった。その先が渋滞していたのだ。原因はレンタカーの送迎マイクロバスが二重駐車をしていて一車線しか通れなかったのだ。その通れるはずの一車線の車も、駐車できるスペースを探しているので、なかなか動かなかった。
以前、友人を空港で迎えるため、車を空港の立体駐車場に入れたことがあった。友を空港内の到着口で迎え車に戻り駐車場を出ようとしたが、場内が大渋滞で、精算ゲートを出るまでに50分以上かかったことがあり、それ以来、空港の駐車場は利用しないようにしてきた。この日も、空港の駐車場ではなく、空港バス乗り場の1本東側のレンタカー利用者乗降場の一番端のほんのチョットのスペースに車を止め、友人には空港周辺道路の拡大地図に印をつけた添付ファイルを送って、そこまで来てもらおうと思ったのだ(本当は一般車は止めてはいけないスペースなので、おススメはできない)。
渋滞で、かなり時間はロスしたが、私は、あらかじめ時間に余裕を持って来ていたので、飛行機の到着予定時間には十分間に合ったが、レンタカー送迎スペースは、先が見えないほど人と車が溢れていた。その日は日曜日。多くの人が同じ時間帯にレンタカー送迎バス乗り場に集まるのだが、レンタカー送迎スペースには9台分しか車を止めるスペースがない。それに対し、空港のレンタカー送迎スペースを利用する業者は149社もある。県内の沖縄レンタカーサイト・沖楽のスタッフブログによれば、「沖縄に来る観光客の8割がレンタカーを利用する。夏場は1時間に1,500台の利用があり、1台当たり平均3人が乗車するので、1時間で4,500人が空港で送迎バスを待つ。レンタカー会社のスタッフや送迎バスをフル稼働しても追いつかないほどのボトルネックが発生している。
こういう状況なので、どのレンタカー送迎バスでも、那覇空港から外に出るだけでも30〜60分ぐらいはかかる。さらに、営業所までの移動時間や周辺道路の渋滞、店舗での受付待ち時間などを含めると、空港到着から出発までは90〜120分かかる」、という。2時間あれば、空港から美ら海水族館まで十分行ける。トヨタレンタカーの空港前営業所は空港道路と国道331号線の交差するところにあるので少しは早く着けるが、私が以前に借りたレンタカー会社は豊見城市の与根にあったので、料金は安かったが、迎えに来るにも時間がかかり、店に行くのにも時間がかかった。
こういう状態なので、9台しか置けないスペースにそれ以上の送迎マイクロバスが集中し、置けない車は、二重駐車をしたり、空港周辺を周回しながら "アキ"が出るのを待つ。それが、さらなる渋滞を呼ぶ。前述したように、日によっては、レンタカーを借りるのに2時間かかることも珍しくないので、ハイシーズンをずらすとか、着いたら ゆいレールで移動して、Tギャラリアのオリックス、トヨタ、日産、ニッポンレンタカーなど市内の駅前にあるレンタカー会社に直接行くなどすれば、待たず、並ばず借りることもできる。空港から おもろまちのTギャラリアまで、ゆいレールなら20分で行ける。いづれにしてもプランは余裕を持って…。
沖楽のブログは、さらに言う「那覇空港レンタカー店舗がどれほどスタッフや送迎バスを増やしても、沖縄レンタカー協会だけが この大きな問題点を訴えても決して変わらない。国や県が動いて、那覇空港のレンタカー送迎バス乗り場スペースを広げることや、その他の施設などを活用して、出来るだけ早くレンタカー送迎バスに乗れるように、沖縄観光全体を考えて変えていかなければ、この異様な光景は、毎年、恒例となったままである」このページの写真の一部は、沖楽さんのブログからお借りした。
沖縄は、今や年間1,000万人近くも訪れる観光立県なのだから、受け入れの入口でつまずいていては、観光客のワクワク感はイライラ感に変わってしまうだろう。
空港前のレンタカー送迎スペース、建物出口を出て横断歩道を渡るとそこがレンタカー乗降場 |
私がこの原稿を書いた数日後、こんな記事が朝日新聞DIGTALに掲載された。それは、OTSという旅行会社が那覇空港⇔豊見城市のOTSレンタカー臨空豊崎営業所間を結ぶ路線バスの運行を始めるというものだった。
OTSレンタカーは現在、那覇空港と臨空豊崎営業所を結ぶ無料の送迎バスを15〜20分間隔で運行しているが、上記したとおり、那覇空港のレンタカー送迎車両用のスペースは駐車帯が足りておらず、送迎バスが二重駐車して車線をふさぐこともあるなど混雑緩和が課題だった。
レンタカー送迎車両用のスペースとは異なる路線バス発着場(空港建物の出入り口を出たすぐのところが定期バス発着場)から運行することでレンタカー利用者の流れを分散させ、空港到着後の待機時間を減らすのが狙いだ。路線バスはレンタカー利用が集中する午前8時から午後2時台まで30分間隔で12往復する。運行を開始するのは4月1日からで、料金は、OTSレンタカーの利用者は無料。ホテル宿泊客や近隣住民などの一般客は、大人250円、子ども130円で乗車できる。路線バスは大型リムジンタイプで座席数は40〜45席。運行は那覇バスに委託する。レンタカー事業者が路線バスの運行するのは、全国でも初めての取り組みという。混雑緩和に少しは貢献するかも。
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背景の「読谷山花織」は、「ゆたんざはなうぃ」または、「よみたんざんはなおり」と読みます。琉球王朝のための御用布として織られていました。絶滅寸前だったものを、昭和39年に読谷村で「幻の花織」として復活しました。