沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
防衛省沖縄防衛局の40代の男性事務官が、沖縄の米軍基地の軍用地購入を勧める内容の本を出版した。本は「お金持ちはこっそり始めている 本当は教えたくない!『軍用地投資』入門」で、平成30年4月下旬に出版された。著者はあとがきで「私は沖縄県に住んでいる現役の沖縄防衛局職員」と記し、「軍用地投資を始めてから毎日が楽しい」と自身も軍用地の取引をしていることを明かしている。本では「ほぼリスクゼロなのに年利2〜3%」「国が借り手で家賃滞納や下落のリスクは最小限」など、軍用地投資のメリットや他の投資との比較、注意すべきポイントなどを挙げ「いちばんのリスクは基地が返還されること」としている。つまり、「基地が返還されると損しますよ〜。基地は返還されない方がイイのです」と言っているのだ。小野寺防衛大臣は5月25日、「所要の手続きを経ずに書籍を出版している。規律違反が判明したら厳正に処分したい」と述べた。
こちらに住んで新聞を見ていると、毎日のように「軍用地買います。秘密厳守」の広告を目にする。上の写真は、新聞1日分の軍用地関係の広告をまとめたもので、この他にも たくさんの軍用地買い取りの広告があった。軍用地という言葉は、意味はおおよそは想像できるが、本土では、あまり聞きなれないので調べてみた。
軍用地とは、米軍基地や自衛隊基地等のことをいう。沖縄では、戦争に負けたあと、米軍は住民の土地に勝手に基地を建設した。特に嘉手納町では、85%が米軍にとられている。沖縄県内の米軍基地総面積は、H29/1現在5,600万坪(1億8,609平方メートル)あり、沖縄県全体の面積の10.1%、基地の集中している沖縄本島では18.2%に及んでいる。 その土地の半分以上は、日本政府が個人や法人の所有する土地を借りてというか、強制使用している。政府は、その補償として所有者に借地料を払っているのだ。
沖縄には、そういう借地料を受け取っている4万の軍用地主がいる。借地料の総額は約1,000億円。1人で20億円貰っている人もいるそうだが、平均すると1人250万円で、沖縄県の平均所得が203万円なので、軍用地を持っているだけで平均以上の所得があることになる。そして、この軍用地が投機の対象となっており、相続税を払えなくなった地主が土地を手放すので、投資家や資産家がこれを求めるのだ。そのため、新聞に「軍用地買います」の広告がひんぱんに掲載されている。なぜ新聞に広告を出してまで買い求めるのかというと、欲しい人が多いので不動産会社は手数料で儲かるからである。不動産会社の中には、軍用地専門という業者までいる。
なぜ軍用地を欲しがる人がいるのかというと、軍用地を持っていると儲かるのである。どのくらい儲かるのかについては、軍用地を扱っている不動産会社のHPを参考にすると、
普通、土地の価格は、坪数に坪単価をかけて計算するが、軍用地の価格は、「年間借地料×倍率」で計算する。 もし、「100万円 倍率30倍」という軍用地があったら、価格は、100万円×30倍=3,000万円である。そうすると毎年100万円の借地料が入る。3,000万円投資して毎年100万円入るのだから年利3.3%の一年定期預金をしたようなものである。銀行の一年定期の金利が0.01%の今、いかに高利率か。しかも相手が国だから、つぶれる心配がない。そのうえ、借地料は毎年値上げされるので、複利の定期預金をしたようなもの。
これは、不動産会社のHPなので、メリットばかり紹介している。防衛庁の職員も軍用地利殖をオススメしているが、もし、購入されるときはご自分で確認して、自己責任でお願いしたい。
櫻井よし子さんのオフィシャルサイトには、「日本の国土を外国人が買いあさっており、沖縄の米軍用地の10%は中国人が買収している、坪6千円として計算すると、中国人の手に渡る賃料は推定で453億7,600万円/年にもなる」、と紹介している。それって、全〜部、私達が払っている税金じゃないの?。 日本の安全保障のために使われている税金が、中国人に支払われているというのは、何か変だなぁ。
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背景の「読谷山花織」は、「ゆたんざはなうぃ」または、「よみたんざんはなおり」と読みます。琉球王朝のための御用布として織られていました。絶滅寸前だったものを、昭和39年に読谷村で「幻の花織」として復活しました。