「タマタマ」が丸見えですが…それが何か?


沖縄では4月28日を「屈辱の日」といっている。この日は、昭和27年4月28日にサンフランシスコ講和条約が発効し、第二次世界大戦後、停止状態にあった日本の主権が回復した日である。安倍内閣は、この日を主権回復の日といっているのに対し、沖縄や奄美は日本から切り離され、沖縄が日本復帰するまで米施政権下にあった27年間、軍事基地は沖縄に集中した。日本国憲法が適用されず、人権も蹂躙され、過重な基地負担など現在の沖縄差別の源流ともなったこの日は、沖縄にとっては「屈辱の日」なのである。それに、このところ辺野古では本格的な護岸工事が開始されたり、住宅地が隣接する嘉手納飛行場では、沖縄県や嘉手納町民の中止要請を無視して米軍のパラシュート降下訓練が連続して強行されたり(パラ降下訓練は、伊江島で実施するという日米合意がある)と、不快なニュースが多いので、今回は、少しは楽しそうな?話題をご紹介したい。

沖縄本島北部に、人口6万1千人の名護市がある。名護市と言えば、普天間基地を辺野古に移転させようと工事が始まっているところである。その名護市は、「アグー復活の地」「アグーの里」宣言をして、アグー豚を観光客にPRしようとアグー豚の像を造った。像は全長約3メートル、体高は台座から約1メートル70センチと、実物の約3倍という巨大な大きさである。その写真を見ていただこう。場所は、名護市民会館前の国道58号沿いである。



アグー豚


ところが設置されたアグー像の「タマタマ」が国道から丸見えで不快だ、と女性市議が市議会の一般質問で噛みついた。市は生産者らを交えた準備委員会で協議し、国道を北上する観光客にアピールするよう、顔の向きに合わせて置いたのだが、ちょうどお尻を国道に突き出す形になった。それが、次の写真である。



タマタマ


市議は向きの変更や睾丸部分の除去を求めたが、市は「苦情は来ていない」「固定しているので変えられない」「切ると空洞ができる」と難色を示した。準備委員会に女性が入っていなかったこともあり、市議は「女性の視点、感性は違う。雌と子どもでも良かったのに」と納得がいかない様子。今後、アグー像問題はどこまで発展するのか…、と思ったら、市が対策を講じた。

市によると、同質問のやりとりが沖縄タイムス紙に掲載されて以降、不快との意見がある一方、「ありのままのアグーの姿でいいじゃないか」「隠す必要はない」など、賛同の声も寄せられたという。そこで市が取った対策は、植栽でタマタマを隠そうというもの。植栽後は、角度によってタマタマは見えにくくなった。ある市職員は「賛否両方に配慮したものだ」と話した。それが、次の写真である。



タマタマ


一般質問した女性市議は「あの植栽では意味がない」とばっさり。向きを変えるべきだとした上で、「無理なら私が赤ふんどしをはかせる」と強気の姿勢を続けている。

以上、沖縄タイムスを参考に作成。写真も名護市と沖縄タイムスからお借りした。

私の個人的な意見だが、愛知県小牧市に田県(たがた)神社という創建の年代も分からないというくらい古く由緒あるお社がある。ここの豊年祭りには、男達が「大男茎形(おおおわせがた)」と呼ばれる男根をかたどった神輿を担いで練り歩く。その大きさは巨大で、直径60センチ、長さは2メートルである。当日は世界各国からの参拝者で境内は埋まり、「見くらべて 笑えこの梅 あのさくら」の詩歌の如く、国境を越えて皆さんが微笑む祭なのである。それを思えばアグーのタマタマなんて、そんなに目くじら立てなくても…と思うだけどなぁ。(^-^)

田県神社の豊年祭りをご覧になったことのない方のために、NAVERのHPから写真でご紹介しよう。なお、この大男茎形は、祭りでないときは本殿に鎮座しているので、同神社に行けば、いつでも見ることができる。 右の写真のご婦人方が持っているのは、小型サイズの男茎形(おわせがた)という。測らせてもらっていないけれど、長さ50センチほどあったと思う。写真の表情を見ると、皆さん、少し楽しそう?。



大男茎形 男茎形

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