沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
国道58号線の泊港の近く、沖縄一の歓楽街、松山にほど近いリッチモンドホテルの前に「潮渡橋(しおわたりばし)」がある。ここは、あることで とても有名なのだ。今回のお話は、とても怖ゎぁ〜〜い怪談噺をご紹介する。
それは、潮渡橋付近で「仲西(なかにし)ヘーイ」と叫ぶと「ヘーイ」と答える「仲西」という妖怪が現れるというのだ。この話だけ聞くと、何とフレンドリーだろうと思われるかもしれないが、そんな生易しい妖怪ではない。
「仲西ヘーイ」については、若狭公民館のブログに詳しいので、どんな妖怪なのか ご紹介しよう。
大正時代に発行された比嘉春潮の「沖縄本島の神隠し」には、この橋にまつわる話が紹介されている。夜分、潮渡橋の近くで「仲西ヘーイ」(もしくは仲西ヤーイ)と叫ぶと、それは現れてくるのだと言う。「仲西」の姿がどんなものか、人物なのか実態のないマジムン(妖怪)なのかは定かではない。ただ、そうやって潮渡橋で呼びかけると、そいつは現れる。そして「仲西」を呼び出してしまった後は、大変なことになる。名前から想像されるような、穏やかな妖怪などではない。潮渡橋のたもとで、「なっかにっし〜 ヘーイ!」と大声で叫んだ者は、このマジムン「仲西」にさらわれて、正気を失くしてしまうというのである。
言い伝えでは、この辺りでは神隠しに遭う人が多発していた。人が神隠しに遭うと、近所の人たちが大勢で捜索した。さらわれた人を発見しても魂の抜け殻みたいになっているので、左足で三度 蹴らないと正気に戻らない。間違って右足で蹴ると、その人は死んでしまう。
現在の潮渡橋のある辺りは埋立地である。海の中に橋を作ることはないから、昔の潮渡橋は、今と同じ場所ではなかったと思われる。どこにあったかは、今となっては分からない。ネットを見たら、このあたりで「仲西ヘーイ」と実際に叫んで実験した勇気のある人がいた。しかし、何事も起こらなかったそうだ。声が小さくて妖怪に聞こえなかったからか、場所が違ったからかは分かない。しかし、この辺りのどこかにあったのだろうから、この周辺で「仲西ヘーイ!」と叫ぶことだけは、お止めになった方がいいと思う…。
現在の潮渡橋、下の川は潮渡川 | 橋名のプレート |
《ご参考》「仲西」というのは、人の名前なのであろうか?。名字由来netによれば、仲西姓は全国に7,000人が、青森県など数県を除く ほぼ全都道府県に分布しておられ、そのうち1,400人が沖縄在住で、浦添市には630人おられるそうだ。浦添市には仲西という地名もある。1丁目から3丁目まであり、仲西小学校も仲西中学校もある。沖縄に次いで仲西姓多いのは大阪府で1,100人。沖縄から大阪へ移り住んだ人は多い。
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