沖縄では車上狙いに注意!


沖縄のテレビニュースで、最近、レンタカーを狙った車上荒らしが多発していると報道していた。移住の下見で沖縄に来れば、多くの方はレンタカーを借りると思うので、十分に注意しよう。レンタカーは、車番が「わ」か「れ」(注1)なので、一目瞭然。観光地で一旦駐車すれば、何十分かは帰ってこないので、目を付けられやすい。

データでは、実は人が少ない所より、人が集まる所の方が車上狙いに遭いやすいとか。工具1本で車を開けてしまう車上荒らしにとっては、人の少ないところをうろついているより、多くの人が出入りしている所の方が目立たないのだそうだ。

車上狙いの手口は様々だが、被害を受けた車の46%が施錠していなかったというデータもあり、「少しの時間だけだから」と施錠をせずに車を離れてしまうと被害に遭いやすい。仮に鍵がかかっていたとしても、窓ガラスを割って鍵を開けたり、無理やりドアをこじ開けたりなどするので、当たり前のことだが、車内の見えるところに現金やカバンを置かないこと。観光客は荷物を全部持って移動していることが多いので、狙われると被害も大きい。荷物はすべて外から見えないトランクへ。

新しいタイプの車の中には、施錠すると自動でサイドミラーがたたまれるものが多く、ミラーがたたんでないと、犯人に施錠していないことが知られてしまう場合もあるとのこと。警察の調べでは、特に観光客が集まる北谷町、竹富町で被害が増加しているそうだ(注2)。また、サーフポイントは特に危ない。そういうところでは、一度車を離れれば1日中、車に戻らないことが分かっているからだ。と言っても、車の窓ガラスや現金より命が大切。窃盗現場を目撃しても一人で不用意に犯人に飛びかかったりしないように。駐車場の管理者に知らせるか、携帯、スマホで110番。

このページを書いていて思い出したのだが、ちょうど1年前(平成27年)の11月、沖縄市の路上に駐車していた車から何かを盗もうとしている2人組が窃盗未遂の容疑で逮捕された。逮捕されたのは、米海兵隊の二人の兵士。ところが、容疑者を取り押さえたのは、米空軍の二人の兵士だった。日ごろ、米軍人の犯罪は新聞紙上でよく見かけるが、良いことをして載るのは珍しかったので、よく覚えている。海兵隊員を捕まえたのが空軍の兵士というのも、米軍隊のレベルの違いを見るようだ(注3)。捕まえたお二人には沖縄警察署長から感謝状が贈られ、空軍の制服姿で沖縄タイムスに写真が掲載されていた。良かったのか悪かったのか、何んともいえない複雑な事件だった。

(注1)沖縄には年間800万人もの人が訪れる。ところが鉄道は、わずか13キロ、それも2両編成のゆいレールしかないため、観光客の多くがレンタカーを使う。そのため沖縄では、レンタカーナンバーの「わ」を使い切ってしまったため、平成27年2月から「れ」ナンバーでの登録を開始した。先日、訪ねてきた本土の友人も、初めて見る「れ」ナンバーに驚いていた。なお、「れ」ナンバーは、札幌のレンタカーでも使われている。沖縄では、宮古・八重山では、まだ「わ」ナンバーの番号に余裕があり、当分「れ」は登場しないそうだ。

(注2) ◎人口千人当たりの被害額(セキュリティハウスセンター調べ)
 @ 国頭村  315万円
 A 北谷町  128万円
 B 竹富町  118万円

(注3)米軍隊について…米軍には陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊と5軍ある。機構がアカデミー(大学)のレベルにまで揃っているのは陸軍のウェストポイント、海軍のアナポリス、空軍のエアフォースアカデミーの3校だけである。海兵隊は、約20万人の現役将兵と4万人の予備役を擁しており、陸・海・空軍に次ぐ組織であるが、アメリカで罪を犯すと刑務所に行くか、海兵隊に入るか迫られるという。海兵隊員は志願制なので、全員が犯罪者ではないが(沖縄にいる海兵隊員のなかには、市内のゴミ拾いや独居老人宅の草刈りのボランティアをする人もおり、交通事故を目撃した海兵隊の兵士が、自分の車が汚れるのもいとわず、ケガをした人を病院に運んだりしたこともある)、沖縄で新聞に取り上げられるような罪を犯すのは海兵隊員が圧倒的に多い(沖縄の米軍兵は海兵隊員が一番多いが…)。なお、沿岸警備隊は、一番新しい組織で、最小規模の武装組織でありながら法の強制執行権を有し、捜索救難、海洋汚染の調査から沿岸整備や監視まで幅広い任務にあたっている(wikipediaなどより、カッコ内はサイトの管理人が補足)。

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